水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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独裁者を選ぶのも民主主義

第二次世界大戦での主役を演じたドイツのヒトラー。
おそらくヒトラーについては独裁者、という感覚でとらえられていると思うんです。
世界中を戦争の渦に巻き込み、何百万人ものユダヤ人を虐殺し、
ヨーロッパを焼け野原と化した20世紀最大の惨事を見れば、

ヒトラーは間違いなく独裁者でしょ。


しかし、歴史を紐解けば、彼は民主主義社会が生み出した一人のリーダーに過ぎないのです。
単純にヒトラー率いるナチ党の足跡を見てみれば分かります。
1928年5月20日の選挙では81万票を集めました。

これは全投票数の2.6%、当選者は12人。
次の1930年9月14日の選挙では641万票に増え、

得票率は18.3%、なんと107人が当選しました。
で次の1932年7月31日の選挙では1375万票と躍進し、得票率37.3%、当選者230人。
そしてまだまだ躍進は続きます。 
1932年11月6日 11,740,000 33.1% 196人。
1933年3月5日の選挙では1728万票と延ばし、得票率43.9%当選者288人。
そしてますます勢いずいた8か月後の11月12日の選挙では、
39,65万票、得票率なんと92.2%、当選者661人。
つまり、ドイツはナチ党の独占状態になったわけです。


そして、その党首であるヒトラーは思いのままに政権を動かしてゆきます。
その結果が、覇権主義を前提にした第二次世界大戦であり、ユダヤ人の大虐殺だったわけですね。 

民主主義とは、多くの人の知恵と思いと常識を練り込みながら政策を決定できるはずですが、
ときに、ドイツのようなことが起きるのです。
冷静に先ほどの6回にわたる選挙結果を見てみてください。
最初は12人の当選者です。
まあ野党としても体をなすかどうかの議員数です。
しかし、党首が有能だったんでしょうね。
2年半後の選挙では大躍進で、107名もの議員を当選させます。
こうなると、国政への影響力は無視できなくなります。
そして勢いに乗って2年間で4回の選挙が行われ、ま、これも異常ですが、
結果として、得票率92%と言う化け物のような政党に膨張するのです。
大事なことは、これは選挙による結果である、ということです。
つまり私たちが考えている民主主義の結果なんです。

 

確かに、わたしたちは、国民の総意として選挙結果を解釈し、
民意によって時のリーダーを選出するんですが、
民主的に選出された、という大義の前に、リーダーの資質について疑義が生じても、
手の届かぬところに行ってしまい、次の選挙まで、待たなくてはいけないんです。
したがって、ヒトラーのことは事例としては稀なことだとは思うのですが、
万一の確率であれ、可能な事なんですね。

 

つまりです。
選択の手段が民主的であっても、

民主的なリーダーが選択できるとは限らない、ということです。
一度選出されると、やはりあなた任せになってしまうんですね。

 

トランプ大統領が、弾劾を受けそうだ、と。
ここで彼は起死回生の手を打たなくてはいけない。

次の選挙まであと1年です。
そこで、例のパリ協定離脱を宣言しました。
客観的に見ていて、大統領という地位、役職を維持したいがために、
人類の大問題である環境問題を後回しにする、

という姿勢のリーダーを、かつてアメリカは選択したわけです。
つまり、一人の人間が自分に地位を守るために、

全人類を巻き添えにしている、と言っても過言でないでしょ。
これを独裁者と言わずしてなんというんでしょうか。
でも彼は民主的な選択の結果なんです。

 

三原じゅん子議員が、

政権は総理にあるというニュアンスの発言をして問題になっています。
でも、実体としてはそうなんでしょ。

まあ冷静に考えれば、これは事実に違いないです。
自分に都合の悪い所は、関係者から自殺者が出ようと、あずかり知らぬで通し、
結局、モリカケ問題は、あいまいなまま、国民の口の端にも上らなくなりました。
そこまでして地位に恋々とするのは、独裁者の資質あり、と言う事でしょ。

と私は思います。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:22 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
「多数決は民主主義」と錯覚し少数派を排除する。「数の暴力」そのものですね。保身のためか構成員である議員の資質に問題があるのかも。
| もっちゃん | 2019/11/07 11:25 AM |









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