水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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殺意という感情

農水省の元事務次官・熊沢英昭被告(76歳・私と同年です)が息子を殺害した事件の論告求刑があり、
懲役八年が検察から求められました。

ネットでもテレビでは、裁判を通じて判明した、かなり事細かい犯行の経緯が
情報として発信されていました。
裁判所で実際聞いたわけでもないですし、あくまでもこの報道で知り得た範囲の情報ですが、
とても深く考えさせられました。

簡単な話、もし自分が熊沢被告と同じ立場になったらどうするか、です。

 

例えばです。

あなたは時と場合によっては、殺人をしてしまう可能性を持っていると思いますか、
と質問したとしましょう。
ごくごく真面目に自問自答したうえ回答してもらいます。
以下、単なる推測です。
100%そんなことはしない、と答える人は99.9999%ぐらいだと思うのです。
つまり普通の人ということです。
で、場合によってはその可能性があるかもしれない、と答える人が、0.0001%ぐらい。
必要とあらば、人を殺すことはできると思うが、さらにその100分の一ぐらい。
なんの根拠もない数字ですが、そんなことを推測してみました。

これはテレビや劇画に出てくるヒットマン、暗殺者などが現実にいた場合は除外します。
ゴルゴ13など、彼らはある意味職業なんですから。

 

人殺しというのは、日本では年間で300人余り。
私は一日一人殺されている、と単純に理解しています。
ちなみに、世界の国で最も頻繁に殺人事件が発生している国はエルサルバドルです。
人口10万人当たり62人ですから、日本の人口に換算すれば、
年間で、7万8人。

日本の国に当てはめると、一日214人が殺されているわけです。
なんて国でしょうか。
世界およそ174カ国の調査で、日本は168位と、極めて少数の発生になっています。

 

一日に一件発生という中で、その半分が家族間での殺人です。
今回はその一つですね。

 

殺人ですから、殺す人と殺される人がいるわけです。
で、殺す側の人は、極めて少数です。
何しろそれが常識的行動ですし、人間には、良心と言う機能を持っていますので、
そう簡単に人を殺すということはしません。
殺人者と言っても大雑把に2種類。
ごく普通の人がそうしてしまう場合。
もう一つは、良心が破壊されていて、いわゆるものの判断が正常に出来ない場合。
で、先ずは、このどちらか、と考えるのが判断に第一歩だと思います。

普通の人の場合、殺す側の殺意というものは極めて微小な要因なんです。
もちろん殺意を情念のように燃やす場合もあると思いますが、
極めてまれという前提で考えると、
それで殺人事件は発生するということは、

幾分か、被害者にも問題があるのではないか、という気がするんです。
被害者には苛酷な言葉になってしまいますが、
殺されてしまう原因です。

 

もちろん、通り魔的なものは除外されます。
川崎の登戸、バス待ちの子どもたちの殺傷事件とか、
相模原障害者施設殺傷事件、京都のアニメ会社の放火殺人など、は例外扱いしますが、
時に殺人事案の半数が家族間に発生しているという事実は、
単に、精神的なストレスが暴発しただけではなく、
一方に、殺されてしまう要因が内在しているんではないか、と思うんですね。

 

さまざまな要因を勘案して、熊沢被告には判決が下りると思いますが、
なかなか難しい判断になるんでしょうね。

求刑後の被告のコメントや前後のふるまいから、

私は彼はとても誠実で使命感の強い所があるのではないか、と感じました。
つまりです、殺人なんか犯すような人ではないのではないか、と。
でも、罪は罪ですから、相応の処罰は必要だと思います。


執行猶予などは不要でしょ。
私は彼はそんなことは望んでいないと思います。
普通の生活に戻って、その罪を悔いるというのは

かえって環境としてはつらいでしょ。
いっそのこと、いさぎよく、刑務所に入ってその生活の中で反省をするという方が、

彼のためではないか、と思います。
ま、それにしても、ちょっとでいいですから、温情が欲しいですね。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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