昨日に引き続き箱根駅伝の話。
ちらっとある疑問があって、調べてみたのですが、
へえそうなのか、みたいなことがいくつかあって、皆さんはご存知かもしれませんが、
少し整理してお伝えします。
まず、単純に驚いたのが、往路と復路は距離が違うんですね。
行った道を戻って来るのかと思いきや、一部少しばかり異なる道を走るらしい。
ま、大半は同じなんでしょうが、どこかで微妙に違うんですね。
で、結果として、行は107キロ、帰りは109キロなんですって。
単純に行って来いなのかと思っていました。
で、やはりあれこれドラマがあるんですね。
ある瞬間トップを走っていて、こりゃいけるか、などと思っていても、
トータル217キロを走破した時は、やはり強いチームは強い。
ま、分かりきったことですが、なんだかんだと10人快調な選手をそろえる、
ということ自体が至難の業なんですね、
だからこそ面白い。
その意味で、原監督率いる青学の強さは、ものすごいものがありますね。
走っているのを見ていて、危なげないでしょ。
どこかでピンチが訪れるか、なんてある種の期待をしてしまうんですが、そんなことはない。
不調になって、チームの足を引っ張るなんて選手はいないんですね。
みんなきちんと役割を果たし、期待通りの答えを出すわけです。
その意味で、正直、ドラマがないので、途中、またかの世界になってしまいました。
千秋楽を待たずして白鵬の優勝が決まったようなものです。
結果、私の希望した3連単は夢と終りましたが、
それでも東海大学は2位と健闘。
まあまあ立派なもんです。
で、早稲田が一時シード圏外になりそうでしたが、途中踏ん張って、7位。
まずまずの健闘でしょう。
正直これといったエースも見当たらなかったですから、
シード落ちになるのか、とひやひやしました。
残念なのは神奈川大学。
10区間、終始下位に甘んじました。
結果、16位。
来年は捲土重来を期して、予選会からの仕切り直しです。
さて、冒頭のちょっとした疑問とは、
復路優勝ということは総合優勝なのではないか、という事なんです。
だって、往路のゴール順に、しかも、その時間差の通り復路のスタートを切るわけでしょ。
10分を超えたチームは、一斉スタートですから、
復路の走行順と、つまり見た目と、実際の順位はずれるのですが、
10分以内の場合は、要は、日付は変わったものの、連続して走っているわけで、
見た目通りの順位なわけでしょ。
ということは、総合優勝ということは、復路優勝とイコールなのではないか、と。
ところがですね、総合優勝と復路優勝は一致しないんですね。
過去、そういう例が7回もあったんですって。
で、どうしてなのかを調べてみたのですが、
基本は、往路優勝は往路の時間がもっと早かったもの。
ま、そりゃそうですが、これは一斉スタートなので、正に見た通の順位なわけです。
ところが復路は、ご存知の通り時間通りスタートと一斉スタートが混じりますので、
ゴールへの到着順通りの総合成績とは限らないんですね。
とは言え、このようなことはあまりなく、
大体、復路の順位が総合の順位になることが多いのだそうです。
この往路優勝、復路優勝総合優勝のほか、完全優勝というのがあるんだそうです。
1区から10区まですべて1位通過ということです。
要はぶっちぎりで最後までタスキをつなぐという事ですね。
なさそうでありそうで、と思ってチェックしてみると、
今回、96回になるのですが、このうち42回も実現しているんです。、
まあ、ありそうなことなんですね。
つまり、勝てるチームというのは、しっかりとコマがそろった状態の時に勝てる、というわけですね。
要はどのようにコマを集め育てるかでしょ。
駒沢、順天堂、東洋などのように、強豪校とは言え、時に低迷することもあるわけですね。
コンスタントにいい選手をそろえるというのも、難しい。
最近の青山などは、ある種96回の歴史の中では、新参ものでしょ。
逆に言えば、看板もないのに、よくぞ選手を集め、しかも養成してきたものだ、
と思いますね。
きっと監督の力量の賜物なんでしょうね。
いいも悪いも、リーダー次第という事なんでしょうか。