水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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野党としての使命

政治の世界で、しばしば55年体制という言葉が出てきます。
これは1955年に、社会党が左派・党派に分裂していたのですが、
いくつかの政策的整合性に矛盾を抱えたまま、
大義を優先させ、合同を計ります。
その瞬間、議会での第一党となりました。
これにあわてた保守系の自由党、民主党の政党が、政権維持を目指して、
保守合同を進めます。
このままだと革新系に政権を取られてしまう、という危機感がありました。
こちらもそのプロセスで、異論がはさまれましたが、

小異を捨て大同につくということで、合同します。

 

もともと議員相互に於いてはそもそも小異があることが大前提です。
だって、すべての国民が、100%同じ思いのわけがないでしょ。
ある政策が実施されて、100%共通して利益になることなどあるわけがない。
ある人々にとってみれば利益になっても、ある人々にとってみれば、

既得権を奪われる、という事だってあったはずです。
ですから、すべての国民に100%平等で、望ましい政策なんて展開できないのです。
ということは、多少のでっこみへっ込があるわけで、
このでこぼこの状態の民意の負託を受けて議員になるわけですから、
同じ結論になるということはおかしなことなんですね。

 

しかし、大同という、ある程度の大まかな方向性というのはどこかで一致するはずである、と。
その大きな目的に向かうために、多少の小異は捨ててしまおう、
というのが小異を捨てて大同につく、ということです。

 

で、55年体制が発足したのが私小学生の頃のことです。
子どもながら、大人の政治の世界のことは結構記憶に残っていて、
右派、左派が合同した、というニュースを聞いた時、
なんか新しい世の中になるのではないか、という期待を持ったものです。
具体的にどうこうということではなかったのですが、
正に子供心に何かを感じたんですね。
で、すぐさま、保守合同が進んだということを聞いて、
ちょっぴり残念に思ったことがありました。

ま、ともかく、政治の世界はまさに離合集散・栄枯盛衰を繰り返してきました。

あの、総理大臣まで輩出した社会党も、今や風前のともしびです。


正に時の流れということですが、ここに来て、野党の合同が模索されています。
私は、何とか成功させるべきだ、と考えています。
というのは、このままの野党では、政権交代は夢また夢の世界だと思うのです。
私は民主主義の根幹は選択肢の幅広さにある、と思っています。
ですから、今のままでは選択肢がないも同然でしょ。
そこで、日本もできれば二大政党という政治体制の方が望ましいいと思っているんですね。

 

何も、アメリカかぶれして、共和党と民主党という2つの政治勢力が
時に競い合い、対案を出し合って、

国民の選択にゆだねるという状況になっていることを前提としているわけではないのです。

 

日本の現状を見てみると、基本的には保守勢力が一貫して政権を維持してきました。
もちろん野党系の政党が政権を手にした時もありましたが、それは殆ど一瞬のことで、
基本は自民党が、55年体制以後は、ほぼ一貫して政権を担っていました。
これでは議会の中での自浄力が失われてしまいます。
一つは権力に偏りが出てきて、一部の人間の思いが前面に出て、
極めて非民主的な判断が行われるようになってしまいます。
正に桜の問題なんかそのいい例ですね。

何より、社会の情勢・少子高齢化・IT化の進化、
また、国際間の関係・領土問題・安保問題
さらに自然環境の変化・地震台風津波・気温の変化など、
問題は次々と発生しています。
これらの問題解決策として、適切な対応策が求められているわけで、
時に、ある政権にとっては不十分な対応しかできない場合もあります。
そこで、新たな担い手が、時代に即応した解決策を提示し、
問題解決に向かって取り組むわけです。

こう言う、前提で考えると、2大政党による、適切な対応能力が求められているんですね。

さ、そのためにも、色々な思いの違いはあるのでしょうが、
小異を捨てる、ということが重要です。

 

そして、一つの力として、目指すべき方向を示すということができる政党でなければいけません。
自民党などでも、きっとグラフに落とせば、
右から左まで、上から下まで、様々な要因を抱えた派閥的グループがあるはずです。
原発推進から反対まで、
憲法改正派から、反対派。

財政政策も、安保問題も、さまざまな部分で、微妙に違いがあるはずです。
でも、彼らは一党を組んでいます。
ある意味では、現在の野党間の距離よりも隙間が広いことだってあるはずです。
それでも小異を捨てて大同についているからこそ、一党なんですね。

今、野党に必要なことは、小異を捨てること、、
それは、いいか悪いかはともかく、歴然としたもう一つの政策を国民に提示し、
選択肢を広げるという民主主義の根幹を実践することです。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 12:23 | comments(0) | - | - | - |









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