水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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GONE WITH THE WIND

あのビビアン・リーのキュートな魅力で、当時の大ヒットとなったハリウッドの大作です。
年配の方なら一度は見たことがあると思います。
いや、別のこの映画の解説をしようというわけではありません。
なんとなくですよ、風と共に去りぬ、という言葉が、
ゴーンが去りぬと重なっただけです。
しいて言えば、ゴーン・オン・ザ・ジェットですかね。
正確には、ゴーン・ゴーンですね。

 

まあ、まるで負け犬が、自分の陣地に戻ったら、
けたたましく吠えまくっているという感じでしょ。
まあ、そういう人なんですね。


私は、そもそも、ゴーンが日産の社長になった瞬間から、
どうして日本語も話せない男が日本の企業の社長なんだ、と思ったんです。
ま、最近は日本の会社でも、外国人がトップという企業もそこそこ出てきましたが、
あのころは、まだまだ珍しかったでしょ。
で、これは、大変申し訳ないとは思いますが、あの風貌が虫が好かなかったんです。
特に目つきですね。
少なくとも全く何の予備知識もないまま、街角かなんかで彼に話しかけられたら、
いきなり警戒心100%マックスになってしまうでしょうね。
なんかそういう雰囲気を持っていますよね。


さらにその後の情報で億単位の報酬を得ているとか聞いて、
ふざけんじゃないよ、と思いました。
だって、私の身の周りには、日産で仕事していた人も多く、
中には、あのコストカッターに切られて、退職した人もいましたもの。
もちろん、そういう人は良くは言いませんよね。
でも、そんなこともあって自分の報酬を削ってでも社員を守る、なんて、
日本的な美談にはほど遠い人だったでしょ。

 

で、今度のクーデター劇。
客観的に見ても、目くそ鼻くそを嗤うがごとき状況だな、と感じていました。
ですから、企業内部の話を、恥も外聞もなく世間に晒していることに、
あまり好感を持って、この話を眺めることはなかったんですね。

ま、それにしてもです。
国外逃亡という、少なくとも日本国の法律に反したわけですから、
擁護、弁護の余地はないと思います。
で、ご存知のように、自己弁護の記者会見をし、世界に向けて、私は正しい、と。
色々出てきている疑惑も話半分だとしても、ゼロじゃない。
その意味では、火のないところに煙は立たないわけで、
科料の大小はともかく、無罪とは考えられない。
ですから、レバノンでの記者会見は、盗人猛々しい、という様ですね。

 

この問題の本質は二つあると思います。
最近、たびたび指摘してきた富の偏在です。
嘘かホントか、今回の逃亡劇に100億円使われた、などと言われていますが、
15億円の保釈金を払えるということ、10億単位での不正な金の動きがあったらしいことなど、
庶民の金銭感覚では考えられないでしょ。
彼が日産から得た報酬の総額はどのぐらいになるのでしょうか。


世界の金持ち上位26人の総資産が、地球上の人間38億人分になるという偏った富の分配が、

どう考えても正しいとは思えないのです
つまり、いくら稼いでもそれは正義なんでしょ。
今の世界の通念では。
では冷静にその仕組みを整理してみましょう。
1人の人間が労働する、それに対する対価が支払われる。
同じ人間が一時間仕事しても、大きな差がある。
時間の問題じゃない。
それ労働には質があるからです。
その人の能力を多くの人が認め、労働の価値にランク付けをしているわけですね。

 

同じ芸人だって、1ステージ100万円取る人もいれば、1万円の人もいる。
なにが違うかといえば、能力の差なんですね。
画家で、号10万の人もいれば、50号の絵を描いても額代程度の人もいる。
何が違うか、と言えば、作品の持つエネルギーと、表現の技が違うんです。

ですから、すべての人が同一の労働価値を持つとは限らないんですね。
でも、基本は、いかに食ってゆくかでしょ。
ここは同じです。
つまり、ある集団の生産量に対する対価は、その集団のものです。
そして、その集団中において、著しい報酬の差があるとしたら、

それは正しい配分の法則が確立していないことになります。
つまり、いかなる理由があろうと、あるトップが、一般社員の10倍とか、100倍とかの報酬は、
一般社員から収奪していることになりませんか。
もちろん株式会社であったら、株主への正当な配当を含めてです。
何より、商品をもって廉価に販売できるんだったら、
消費者に対する欺瞞とも言えます。
ただ自由経済の世の中ですから、
社長がいくら報酬を得ようと、利ざやを大きくして販売しようと、勝手なんですね。
ここなんです。
自由だからと言って勝手にやっていいのか、と。
富の偏在は、経済振興の上で、聖域として考える、というのは、

では、誰がそうしたんだ、と思うんですね。
世界中がこのことに疑問を持っていないでしょ。
このままでは、資本主義による自由経済は人々を幸せにしない、と思いますね。

 

それと、今回のゴーンゴーン(逃げちまったゴーン)は、

日本の司法制度のさまざまな点にクレームを付けました。
私は、このことは謙虚に受け止めるべきだと思います。
何しろ、人の罪を人が裁くんですから、どこか、ばらつきが出ることは仕方ない、と。
時に裁判官次第でしょ。
もっといえば、警察、検察のさじ加減で罪が決まってゆくとするなら、
なんかもう少し客観的な判断ができるシステムが必要じゃないか、と。
多くの冤罪事件を知るたびに、人を裁く人の品格とか、人生観とか、誠実さとか、使命感など、
司法試験に合格すればいいというわけでもなく、

裁く権力をいかに与えるかについて、もう少し考えるべきだと思っていました。

ゴーンは嫌いですが、それだけに終わらず、何かを得る機会にしたいですね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 11:17 | comments(1) | - | - | - |
バブル崩壊後に日本の会社に二度目の黒船が押し寄せてきて、外国人が経営権を握りました。
私は一体どんな再建策を講じるのか、大変興味がありました。MBAを取得した欧米の大企業から日本に来た重役達は、ひたすら費用(固定費)のカットをしまくりました。勿論、最大の固定費である人件費部門では管理職以上(非組合員)を片っ端から首をきり、固定資産部門では本支社、営業拠点、生産拠点を売り払ったり統廃合したり、挙げ句の果ては英語が喋れない社員を屑呼ばわりしていました。「お金を使わなければ、入るお金は減らない」バカ一歩手前の人まで誰でも解る、紙(神)技で彼等は赤字会社を黒字会社に変えました。こんな幼稚な手法で成果を上げた彼等は、数年後に本社に帰って覚えめでたく昇進しました。「日本はチョロいもんだ」と英語で彼等は言ってますが、上手くヒアリングが出来ません。
中でもカルロスゴーンはコストカット原理主義の教祖の様な顔で、日産社内でやりたい放題を極めていたのでしよう。残念ながらこの教祖に楯突く無頼漢は皆無であり、あの、人を射抜く様な眼差しを浴びて平伏すだけであったろうと推察されます。
会社の危機に臨んで自助努力が不十分で、人件費カットを始め相手から危害を加えられる様な対策を、堂々と実行出来ない我が国のリーダー達の資質が大きな問題でしよう。私は以上、「二度目の黒船」が現在も止まらない我が国のマイナススパイラルの原点だったと認識しています。
尚、私は黒船に乗って来た人達は何れもグローバルカンパニーから赴任していますから、日本製品、技術、システムの市場拡大とそれに伴う対策をする、すなはち収益側の拡大再生産手法の詳細に興味がありました。
まさかバカでも出来る(バカしかやらない)縮小再生産だけを黒船がきて、文明退化するとは思いもよりませんでした。
加えて安倍政権に7年ものさばられてるこの国の自助能力の欠落も、同類項でしょう。
| JFk緑川 | 2020/01/09 3:08 PM |









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