水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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一つの民族

麻生財務大臣の「長きにわたって一つの民族」という発言が、物議を醸しています。
ま、確かに現状では、アイヌの問題が絡み、2000年間一つの民族とは言い難いですが、
目くじら立てるほどではないんじゃないか、と感じます。
正確には、「今や一つの民族」とすれば、何の問題もなかった。
 

そもそもの民俗学的な見地では、日本では、大和民族と、琉球民族とアイヌ民族に分かれていました。
更なるベースで言うと、アジアモンゴロイドというグループの中のことです。
さらに、さらに、さかのぼれば、人類の祖たるホモサピエンスの一部がアフリカを出て、
一方は、西に向かうグループはヨーロッパに、また、南に向かうグループはインドを経て、東南アジアに散ってゆきます。
さらに、主要食糧であったマンモスを追っていったと言われている、北に向かうグループもいました。

 

で、時は石器時代から縄文時代にかけて、日本民族のベースとなったご先祖が日本列島に住みつきます。
その後、弥生時代でも、多くの人が渡来してきます。
最近のDNAの研究によって、日本人のご先祖がいろいろと分かってきましたが、
それによれば、アフリカを出た三つのグループのすべてのDNAが混在しているのだそうです。
地球上の民族としても、かなり珍しい現象なんだとか。

アフリカを出たご先祖たちはそれぞれのコースを選択しましたが、
結果として日本列島の上で再集結したということです。

 

ここからは、なんとなくのど素人の推測です。
まずは、南方から北上し日本列島にたどり着いた一族がいます。
沖縄には、彼らの一部がそのまま残りました。

琉球民族の租です
で、本隊は本土をめざし、上陸。
それなりに居住区域を広げてゆきます。
ここに、狩猟民族系のシベリアから下りてきた一族が本土に上陸します。
先住民を力で追いやり、自分たちの居住区としてなわばりを確保します。
追いやられた一族はやむを得ず、北に向かい、北海道を居住区とします。

アイヌ民族の祖です。

 

かつて、日本の国内では、琉球民族という分類が認識されていましたが、
明治政府により、日本国に統合されます。
このことは琉球処分と言われ、強権的な処置でした。
これにより450年続いた琉球王国は断絶します。
間違いなく、この時点で二つの民族が統合されたのです。

 

そして、アイヌ民族に関しては、昨年5月施行の「アイヌ民族支援法」で分かるように
先住民族として認識されてきました。
ですから厳密に言えば、確かに、日本は一つの民族ではないのです。


おそらく、世界中のどんな国も、何らかの複合的な民族の寄り合い所帯になっているはずです。
冷静な観点としては、日本の中央が、南の琉球を支配し、北の蝦夷の地を支配してきた歴史が背景になるのです。
ある種の侵略と言っても過言ではないと思うんですね。
でも、今は違います。
一つの国家の構成員ですから、
麻生氏も、「今は、一つの国で、一つの場所で、一つの言葉で、一つの民族で」と
言っていたらセーフだったんですね。

 

そもそもが、2000年間一糸乱れず、一つの民族が継続されてゆく、なんて考えられないでしょ。
内輪での争いなどは頻発していますもんね。

武田節の中の一節です。
例の、人は生垣人は城、の二番ですね。
「祖霊ましますこの山河、敵に踏ませてなるものか」という歌詞があります。
もっともこれは昭和に作られた歌謡曲なんですが、
この歌詞にも表れているように、日本の国内であっても、

あちらこちらが敵味方で争っていたわけでしょ。
武田の領地では、ここを侵略するものは、敵として戦う、という歌です。
でも、現在では、山梨によその県の者が入ってきたからと、排除されない。
時間の経過とともに、皆同じ日本人じゃないか、といった意識が育まれてきました。
時というものはそう言うものです。

かつて、反目し合っていた民族も、時とともに、穏かな関係に変わり、
やがてONE TEAMに育ってゆくんですね。

ですからくどいようですが、
今は、同じ民族として、ということになるんですね。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 09:32 | comments(0) | - | - | - |









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