水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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at your own risk

よくテレビ番組で、衝撃映像とかいって、よくぞこんなシーンを撮影したものだ、
というびっくり映像の特集をすることがありますね。
道路での仰天事故シーンなどは、ドライブレコーダーが普及してきていますから、
とんでもないシーンが映り込む可能性は大いにあります。
さらに、いまや、道という道は防犯カメラが四六時中映像を記録していますから、

これまた特別なシーンも撮影可能ですよね。
また、さらにスマホが動画撮影可能ですから、通りがかりの人がカメラを向ければ、
衝撃的シーンの撮影は可能です。
よくよく考えてみると、いつの間にこうなったのか、

というほど、さまざまなシーンが記録される時代になったわけです。

 

最近このような状況が気になり、
道を歩くときはどこにカメラがあるのだろうか、と見上げながら探すと、
結構あちらこちらに仕込んであるものです。
今時ですと、多く人の集まるところのエレベーターには、

防犯カメラが必ず設置されていますでしょ。
正に総監視社会ですね。
あまり気にせず暮らしていますが、もしかすると、

えらく窮屈な時代が迫ってきているのかもしれない、とも思えます。
だって、人の行動をあれこれチェックしているわけですからね。

 

マエフリが長くなりましたが、この、衝撃映像で、よく出てくるシーンが、
中国発のシーン。
2種類ありまして、突然道路に穴が開いて、中に人が落ちるというやつ。
この類の映像は、あまりピントが合っていません。
というか画素数が荒いんでしょうね。
ややぼやけている。
ですから、人の服装とか表情など、良く分からないのですが、
道に穴が開いて人が落ちるシーンが出てくると、まずは、中国だろうと推察します。
外れたことはありませんね。
中国には、何故かそういう道が多いらしい。
急成長を遂げた経済で不十分な技術で道づくりをした結果なんでしょうね。

 

次によく出てくるシーンは、何階か高い階のベランダに子供がぶら下がって、
これを救出しようという動画です。
建物の間に挟まったり、マンホールに落ちたり、

中国の子どもは何かとその類の事故に遭遇しやすいようです。
まあ、大体この類の事故は、下で大人たちが布団やなんかを広げて、
落ちてきた子供を受け止めようとしているシーンが映されます。
ほぼ、100%ぐらい子どもは助かるんですがね。
で、なぜかこの類も、中国が多い。

 

なぜこんなシーンが頭に浮かんだのか、というと、
例の、中東のさる武装勢力囚われたジャーナリストの安田純平さんが、
国を相手取って「パスポートを支給しない」ことに対する訴えを起こしたそうです。
ま、本人が欲しいと言ってるんだから、発給すれば、という意見の方もいるでしょうし、
彼の過去の履歴を見ても分かる通り、何かとトラブルを抱え込むことが多い、
結果として日本政府としても、面倒に巻き込まれたくないから、

発給を渋るのもよく分かる、という意見など、さまざまです。

大原則は、at your own riskということですね。
自分自身の危険負担において、ということです。
なんかあっても知らないよ、と。
これを前提にして、その先何かあったら自分でそのriskは背負ってもらいましょう、ということです。

そもそも日本の社会には、このat your own riskという概念が希薄ですね。
何かというと、手を差し伸べ、危険に状態にならないようにする。
時に強制する。

 

話は少し変わりますが、秦野出身の我が高校時代の友人で、事業家として大成したものがいます。
いわば大会社の創業オーナーです。
で、彼が、反骨精神が旺盛と言えばそれまでなんですが、
車の運転で、シートベルトを締めないんですね。
で、不着用ということで、一斉検問などに引っかかり、赤紙をもらう。

それも度重なるわけです。

彼の主義主張なんですから。

彼の主張は、シートベルトを着けずに死んだとしたら、それは俺の自己責任ではないか、と。
おれの生き死にに口を出さないでもらいたい、と言うんですね。
で、頑としてシートベルトを付けない。
余りにこれが累積したもので、ついに罰則としてボランティア活動を命じられたのです。
そんな制度があるんですね。
まあ、一種の懲罰でしょう。
運動部での練習中に、ちょっとしたミスがあって、うさぎ跳びでグランド一周、みたいな話です。
ちょっと照れくさかったけど、まあやれというんで、横断歩道に立って、歩行者の誘導の旗振りをしたそうです。
この社会では、おれの命はおれのものだからどうなろうと勝手な話じゃないか、
というのは、通用しないんですね。


つまりat your own riskということ自体が許されない。
いいか悪いか、親切なのか大きなお世話なのかは分かりません。
国が発給をしないでいるというのは、なんだかんだ、彼が拘束されている間、

それなりに対応に批判があったり、実際身代金は払わなかったようですが、
ま、それなりに気をもまなくちゃいけない。
そんな余計なことは勘弁してくれ、という事なんでしょうね。

 

中東の核武装勢力の間では、日本国は人質に対する身代金を払わない国、という認識があるどうです。
ま、ともかく、問題が発生すれば相応の体制を取らなければいけないでしょ。

まあ社会正義というか、人間愛に満ちた行動であっても、
ちょっと勘弁してください、と言いうのが本音だと思うんです。

 

その様子が、ちょうど、ビルの窓の手すりにつかまって、落ちるかもしれないという子どもの下で、
布団を抱えてうろうろしている大人達としての、国の在り方のように思えたんですね。
安田さんが、ビルの手すりにつかまって落ちそうになる、という状況が来ないという保証がないですもんね。

 

私だったら、at your own riskという言葉を添えて、パスポートを発給すると思いますが、
結構薄情な対応になると思います。
その意味では、彼は前歴があるわけです。
なぜ出さないのか、に担当官は、

一度や二度ではないでしょ、と愚痴交じりに言いそうですね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 12:47 | comments(0) | - | - | - |









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