地球温暖化という現象については、今更否定することはないでしょ。
しかし、この期に及んで、温暖化ではない、とおっしゃる学者先生がおいでになるんです。
まあ、ざっとした説は、現在は間氷期から氷河期に向かっている最中である、と。
確かに、地球の年表的な側面では、氷河期があり、間氷期があり、そしてまた氷河期があり、と、
氷河期と間氷期が交互にやってきていて、そのインタバルから見ると、
ぼちぼち氷河期だろう、というところなんですね。
でもこれって過去の地球環境での出来事で、明らかに現在のように過去の地球環境が破壊されつつある状況で、
そんなに規則正しい展開はないんじゃないか、と思うんです。
その前に、何がきっけかで氷河期になり、間氷期になるのか、
という基本的なメカニズムは解明されていないんですね。
ただ、単純な繰り返しが過去現在に至る長い期間にくりかえされた、
というそれだけの事実がベースになっています。
ですから、歴然と気温の上昇が進んでいることは明らかなので、
今更温暖化に疑義を唱えるというのは、いささか考えが浅いのではないか、と思うんですね。
ただ、まだ若干不明な部分というのは、地球温暖化の主犯はCO2ということになっていますが、
ここはどうも確定するには、100%と言い切れない要素があるようです。
そもそもは、ハワイでの空気中のCO2濃度のグラフと、
気温との因果関係をグラフ化したデータが公表されたのです。
で、このデータの読み方は、それこそ議論百出したのですが、
とりあえず因果関係あり、という判断がなされました。
専門家の中には、多少の疑義あり、とする人はいまだにおいでになります。
確かにこういうことは多数決ということで方が付きませんが、
とは言え、CO2が主端的役割を果たしたことは間違いないようです。
逆に、複合的要因だとすると、じゃあ共犯者はどこにいるんだ、ということになり、それはそれでとても不安な要因でしょ。
そこで、歴然としている現状だけを見てみれば、間違いなく気候温暖化は進んでいるんです。
もう35年前のことですが、私は地球温暖化がとても気になって、
それなりに関係する研究レポートを調べてみましたが、
もしこのまま温暖化が進むと、こう言う現象が起きるだろう、と、
当時の専門家が予言していましたが、35年経って見ると、ことごとく当たっているんです。
例えば、海水温の上昇によって、今までにない異常気象が頻発する、と。
台風、モンスーン、ハリケーン、サイクロンがそれぞれ強力になり頻発する、と。
山火事がひんぱつする。
生物種の生体数の絶滅が進む。
新たな病原菌が発生する。
などなどです。
今回の中国でも肺炎騒動は少し違うんですが、
たとえば、シベリアの永久凍土が溶け出す。
現にそうなりつつありますが、それこそ大昔閉じ込められた病原菌が放出されることが考えられる、
という事なんですね。
人類にしてみれば、今まで出会ったことない病原菌と出会う可能性がある、という事なんです。
まあ、ともかく実に的確に温暖化現象がもたらす様々災害について的確に予言されていたわけです。
これは、間氷期に向かっているかどうかなどの論争以前に、否応なしに向かい合わなければならない事実なわけです。
例のグレタさんは、これらのことを踏まえ、どうしてこんなことになってしまったのか、
ということを訴え、
それは、現在の世界的な規模で活発に展開されている人類の経済活動が大きな要因だろう、と言っているんですね。
もう大人のあなたたちはいい、先にこの世から消えてゆくんだから。
でもあななたちによって損なわれた地球の負の環境の影響を受けるのは私たち若者だ、と。
正直どうですか、この主張はまさにその通りでしょ。
反論するとしたら、うるせーと言い返すの精一杯でしょ。
このうるせーを言ってる大人のなんと多いことか(チコちゃん風)。
ついにこの人までがこんなことを言いました。
ある記者会見でグレタさんの温暖化対策の訴えについて問われたアメリカのムニューシン長官は、
「彼女はチーフエコノミストかい? まず大学で経済を勉強してきてから、我々に説明してほしいものだ」と皮肉った。
というんですね。
ちょと待て、その経済学とやらがもたらした結果が、現状なんでしょ。
ひどい話です。
A級戦犯の方々の言い分はもう聞きたくないですね。
この地球の在り方を訴えているグレタさんの勇気というより、ぞの純粋な心を、
私達は価値あるものと、認識しなくてはいけないでしょ。
グレタさんには環境問題のチコちゃんとしての役割を果たしてもらいたいと願っています。
ぼーと生きてんじゃねえよ、と。