水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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中国の食文化が災いの元

在日の中国人の人に会って、挨拶すると、
時間帯にもよりますが、おおむね、ご飯食べたか、と聞かれます。
どうも日本人同士の場合、寒いですね、とか、明日は晴れそうですね、とか、気候の話から始まりますが、
これが、食事をしたかどうか、に置き換わるのですから、
まさにそういうお国柄、という事なんですね。

 

以前父に聞いた話です。
父は、シナ事変の直後、赤紙で召集され、いったんは習志野の騎兵連隊に所属したのですが、
初期の訓練が終わると、中国に派兵されました。
詳しい地理的なことは覚えていないのですが、前線からはいくらか距離があって、
さほどひどい戦いの経験はなかったそうです。
ですから、中国滞在の兵士、という感じで、かなり中国人の生活の接点があったようなんですね。
駐留中、彼らの生活習慣的なものを垣間見たのだそうですが、
その中でも驚いた習慣というのが、食事の仕方なんだそうです。
まあ、その頃の時代的なものもあったでしょうし、その地方の独自のものだったのかもしれませんが、
いずれにしても父が目撃した光景とは、食事時になると、玄関口から外に出て、
戸口を背にしてご飯を食べるのだそうです。
つまり表で立ち食いという事なんですね。
きっとどんぶり飯のようなものでしょ。
少なくとも、玄関を背にして立ち食いという形で、しゃぶしゃぶは食べれませんからね。
で、この様子から、きっと、我が家はちゃんと食事ができるんだ、

ということのアピールじゃなかったのか、と、推測していました。
つまり、ちゃんと食べているということが、相手に食事をしたかどうか、

という挨拶になっているんじゃないか、と思うんですね。
ですから、最近の経験として、中国人の習慣的挨拶として、食事をしましたか、表現が
父が言っていたことと符合するんです。

ま、ことほど左様に食べれることがかなり重要な意味を持っているらしい。
そりゃ、人間ですから、食べれるかどうかは重要であるのですが、
平素の生活習慣の中での食事の位置づけが、とてつもなくプライオリティが高いんですね。

 

満漢全席という中国料理があります。
三日三晩、延々とご馳走を食べ続けるのですが、
もとはと言えば宮廷料理。
要するに王朝の皇帝が食べたとされるものが原点です。
そりゃ値段も内容も普通は耐えきれないので、最近は省略型の満漢全席になってる場合が多いようですね。
といってもこれでもかというほど珍品が出てくるので、相当に高い食事代になるそうです。
私はうわさにしか聞いたことがないのですが、
結構なお値段の中華コースで出て来る

たとえば、ふかひれの姿煮だとか、北京ダック、ツバメの巣のスープなど、まだまだ序の口らしく、
熊の手の料理、しかも右手だそうです。
また猿の脳みそ、これは頭そっくり出てきて、頭骸骨が割ってあって、

そこからスプーンを差し入れて脳みそを食べるとか、
虎のペニスのスープとか、いやいや旨いかどうかの前に、

口に入れられるか、というくらい、常軌を逸している料理でしょ。

 

10年ほど前に中国の料理店が108品フルコースと謳って、注文を取ったことがあったんですね。
その金額、300万円ですって。
まあ、いずれにしても食事という観念では、超超破格の料理が並ぶんです。
正に中国の食文化の頂点なんですが、
これでも分かる通り、彼らは何でも食べちゃうんですね。
伝統なんでしょ。

 

こんな予備知識でもって、かつて中国の湖南省を巡った時に、
野鳥を見かけないことで驚きました。
結構都会でも、日本だったら、カラスやスズメやハトなどはもちろんのこと、
何らかの鳥の姿は目に入るでしょ。
でも中国ではほとんど見かけなかったんです。
多分うろうろしていると食べられてしまうんでしょうね。

 

例の武漢の食品市場から、新型コロナウィルスが検出された、と報道がありました。
テレビなどはその話題がまずは今日のニュースの見出しになってますよね。
ですからご覧になったかともおいでと思いますが、
あの武漢の市場では、そんなものまで食うのか、と思うほど、奇妙奇天烈な動物が売られているでしょ。
姿の絵柄とともに100gいくらという値段が付いているんですね。

 

今回の新型コロナウィルスの発生は、
中国という国の食文化に原因があると思うんですね。
様々な防疫体制をとろうと、
その根本となった食文化の改善、野生動物を食べる習慣を改善しなければ、
SARSに続いて今回の感染症、さらに次の感染症の恐れはなくならないでしょうね。

あれけの中央集権の国なんですから、
野生動物は食うな、という法律を作ればいいことです。
だって、牛や豚、ヒツジ、鶏など、実に多様な食材があるじゃないですか。
虎のペニスを食べるより、もちろん食べたことないですが、おいしいものはいくらでもあるはずでよね。

 

要は、中国人の食に関する考えが、今回の災いのもとなんですね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 11:47 | comments(0) | - | - | - |









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