水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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コロンブスのプレゼント

1492年、コロンブスがアメリカ大陸を発見したということは、大きな歴史的な偉業として評価されています。
しかし、その時に、すでに人類は、南米大陸の南の端まで生息域を広げていたわけでしょ。
つまり、いわゆる先住民はそれなりの文化を形成していたわけですから、
発見でも何でもないでしょ。
彼ら先住民にしてみれば、どっかの国の人間がやってきたにすぎないわけです。
ですから、これはあきらかに、白人主流の歴史観であって、
人類が共有して称賛すべき歴史的事実ではないんですね。


ま、とはいえ、ヨーロッパの人間にしてみれば、これは快挙ともいうべきことで、
以後、アメリカ大陸と言う陰に隠れたところが、陽の目を見るようになります。
で、コロンブス一行によってもたらされた情報により、
南北アメリカ大陸は共通して、ヨーロッパの国々に侵略されるわけですね。

そして、ヨーロッパの国々から、領土拡張と収奪を大きな目的として、人々がやってきます。
あわせて、土着のさまざまな文化も交流するのですが、
コロンブス一行は、この大きな業績のおみやげとして、とんでもないものを
ヨーロッパに持ち帰ります。

 

一つは梅毒です。
すでにその頃、先住民の間で罹患していた梅毒を持った女性と、
コロンブスの一行の男どもが濃厚接触をし、梅毒に罹り、
これを国に持って帰ります。
あっという間にこれはヨーロッパの隅々まで広がります。

要するに、仮に、一夫一妻制が厳格に守られていれば、こんなことはならないんでしょ。


人間の本能的行為として、これは男女とも、いろいろやってみたいから、
こういうことになる。
ちょびちょびした不倫を騒ぎ立てるな、と思うんですね。
人間っていう生物はそういうもんなんだから。

 

ま、ともかく、あっという間に蔓延したんです。
で、まあ人類の性癖から言ったらこれは蔓延を食い止められない、と、

一斉に医療関係者が研究をし、
取り敢えず、現状では拡大的感染は抑えられるようになったんですが、
でも厄介な病気で、この原因たるスピロヘーターって、なかなか培養できなかったんです。
理由は知りませんが、培養できないと、その病理の解明に手こずるでしょ。
ところがですね、これが妙な話なんですが、唯一培養する方法が分かりました。
それが、ウサギの睾丸なら培養できることが分かったんですね。
ま、結構な話なんですが、それを発見した研究者は、何がヒントでそのことを発見したんでしょうね。
ある時、じっとウサギのまたぐらを眺めていて、もしかすると、とか思ったんでしょうか。
実にえらい人がいるもんです。

 

さて、コロンブス一行が持ち帰ったもののお土産にもう一つタバコがあります。

これはマヤ文化の一つで、宗教的儀式にたばこの葉が使われ、その煙を吸うという行為があったそうです。
これが一般に広がって、様々な道具を使ってタバコを吸っていた。
これをコロンブス一行の野郎どもが、はまってしまい、ヨーロッパに持ち帰った。
と、これまた、あっという間に、喫煙行為が広がったんですね。
つまり、16世紀には、ヨーロッパの国々は梅毒とタバコに毒されていたんです。


そして、18世紀には、たばこ産業が立派な企業として成り立っていたんですね。
ナポレオンが、あるパーティを開催し、そこそこの上流社会の人たちが参加する。
と、その中にひときわゴージャスなドレスをまっとったご婦人がいて、
ナポレオンはそのご夫人に目を付け、部下のものに、あの夫人の素性を調べよ、と命じます。
ナポレオンはドレスや装飾品の豪華さから、そこそこの金持ちであろうと推察したわけです。
で、そのご夫人はタバコ会社を経営していた。
それが分かると、即座にナポレオンはタバコの生産を国営のものとする、と言う法律を発令するんです。
ま、これでいくらか国庫が潤う、と考えたんですね。
なんとも目先が効いているというか、こすからいというか、しっかり者であることは間違いないですね。
そういえば、たばこ産業は日本でも国営です。
と言うか専売です。
ナポレオンのせこさと似たり寄ったりですね。

 

で、まあ、見様によっては新たな嗜好がアメリカ大陸の先住民からヨーロッパに伝わり、
もはや世界中でタバコが吸われているわけですが、
私は、梅毒と同等の「悪」をもちこんでしまった、と思っています。

だって、たばこの煙は、肺に入れるわけでしょ。
そもそも生物の機能としての肺は、酸素を取り入れるためのものです。
そこに煙を入れるなんて、本来の機能を無視していることになりませんか。
せっかく長い長い時間をかけて、

空気中の酸素を取り入れることによって生命活動を展開していた

動物たちの努力はとんでもないものがあったんです。
よく言われる、だい5かいめのたいりょうぜつめつがあった6500年前、
それまで繫栄していた恐竜たちが滅び、人類の先祖となった哺乳類が生き延びたのはなぜか、
と言うことが研究されましたが、その結論は、哺乳類は横隔膜を持っていたから、と言われています。
大隕石激突により、植物の大半が死滅し、それにより大気の構成が大きく変わりました。
簡単に言えば酸素の濃度がそれまでより低くなったんです。
この薄くなった酸素でも生き延びることができたのは、横隔膜を持った肺の機能向上によるものだ、
と言うことが哺乳類が繫栄することになった始まりだそうです。
私達の体は、伊達や酔狂で、今日の形態になったわけではありません。
それなりに、ご先祖様が、何とか生き延びようと努力し、試行錯誤した結果なんです。
間違っても、煙を吸うために肺が作られたわけではないんです。

 

ウソかホントか、奇妙なデータがあります。
「新型コロナウイルスによる肺炎は、たばこを吸っている人が重症になりやすい可能性が出ている。
中国で死亡した感染者の割合は男性でとくに多く、喫煙率が高いこととの関係が指摘されている。
米フロリダ大や北京大などのチームは、中国で報告された感染者約8900人について分析した論文を公開した。
感染者のほぼ半数は50歳以上で、患者のうちで致死率は全体で3・1%。
ただ、男性だけでみると4・5%で、女性の1・3%の3倍以上にのぼった。
その要因として関連が疑われるのが男性に多い喫煙習慣だ。」と。

ね、いいことないでしょ。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:01 | comments(0) | - | - | - |









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