水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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またも揚げ足取り大会になりつつあるようですね

白状すると、私は高校時代、極めて成績が悪く、
AからEまでのクラスで、下から2番目のDクラスを
抜け出ることができませんでした。
それはそれなりに、憂鬱な現実だったんですが、
まあ、仕方ない、周りに利口な奴が多すぎた、と諦めていたんです。
でも、不思議なことに、生物だけは、そこそこの成績だったんですね。

 

で、その生物の授業で教わったことで、今でも覚えているのが

「個体発生は系統発生を繰り返す」という一つの定理でした。
これは、例えば、人間が受精し、子宮に定着し、
そこから細胞分裂を繰り返しながら、徐々に形作られてゆきます。
そして、いわゆる十月十日すると、生まれてくるわけですが、
かつて、人間と言う種がたどってきた進化の流れを、
子宮の中で再現する、と言う事なんです。
そんなことがあるんだ、程度の理解しかしていなかったんですが、
ここに来て、これってもしかすると、
生物の授業で教わった「個体発生は系統発生を繰り返す」じゃないか、
と思い当たることがあるんですね。

 

相変わらず、新型肺炎コロナウィルスについてです。

先ず人間の中の免疫の働きを整理してみます。
人間(に関わらずすべての生物)は、外部からの不要な障害を排除しようとします。
つまり、これらの外敵は、地球上に、我らが動物が登場するずっと前から、
様々な形態で生命体として存在していたはずなんですね。
ですから、この中から有用なものと不用なものの区別をし、
生命活動に不用なものを排除するシステムを備えたものが、生き残ってきたわけです。

これらが体内に入ると、最終的に健全な活動が阻害される。
つまり、病気になっちゃうわけです。
時に死に至る。
そこで、不用なものを排除する機能が徐々に発達し、
その能力が未熟なものは、淘汰されてしまう、というわけです。
ですから、言い換えれば、不用なものを排除する能力にたけたものが、生き残り、現在に至っているわけです。
人間はその一つなんですね。

 

で、この不用なものを排除する能力のことを免疫力と言います。

以前にも、このブログでそのメカニズムを説明しましたが、
再度、その説明。

 

外敵が侵入します。
なんとか菌でもいいですし、なんとかウイルスでもいいです。
入ってくればろくでもないことをして、いいことは一つもない、という連中です。
で、これを免疫システムとして、体内を循環して、異常がないうかどうかをチェックしている連中がいます。
善良なる自衛隊員としましょうか。
で、彼らがパトロール中に、ムムム、と思うような外敵に出会ったとします。
そこで、この外敵の正体を確かめようと、その外敵の組織の一部をはぎ取るんですね。
で、これを一種の検体として、防衛庁の幹部に届けます。
受け取った幹部連中は、あれこれチェックして、過去にデータとしてストックしてあったものなら、
即座にその時の対応方法を、現場の隊員に伝えて、相手をやっつける戦いをします。
この場合、以前かった経験があるので、結構簡単に勝利するんですね。
いわゆるこれが免疫と言うシステムです。
大体、体の中で勝利の経験があるものに対しては、やられることはありませんし、
しかも速やかに結果を出します。
ストックしてあった情報が役に立つんですね。

 

ところが新顔の敵に対しては、何が有効な撲滅手段なのかが分かっていません。
そこで、隊員が削り取ってきた相手の細胞を事細かにチェックし、
有効な対抗手段を模索します。
時に、新手で、あまりに手ごわい複雑な敵だと、

その撲滅手段を見つけ出すのにとてつもなく時間がかかることがあります。
これが、症状が重篤な状態になってしまう大きな要因なんです。
つまり、対応策発見に手間取る間に、敵の侵攻を許してしまうんですね。
で、こっちが完敗する前に、その対抗手段を見出したら、
なんとかじわじわと劣勢を跳ね返えし、健康に回復することに間に合うわけです。

まあ、人によって、この免疫力は異なりますし、
時に、重症になる方と、軽症で済む方の違いはここの微妙な免疫力の差にあるんですね。
当然ですが、この免疫力は高齢者ほど劣りますし、
基礎疾患を抱えている人は、同じく、劣っているわけです。
何しろ、より健全であろうというメカニズムに、そもそも疾患を抱えている分、
ハンディキャップがあるからです。

 

さて整理してみましょう。
新手の敵の侵入に対しては、情報がほとんどないため、その対抗手段を見つけ出すのに
時間がかかるという事です。
正に試行錯誤の繰り返しがあって、やっと有効な手段を発見するんですね。
私達の体はそういう免疫メカニズムで健全であることを得ています。

 

さて、こうしてみてみると、人間の集団である社会が、
新たな敵に対して、有効な手段を見つけるのに手間取るというのは、仕方ないことなんですね。
これは社会としての対応方法についても、同じことです。

おそらく、このコロナ騒ぎが一段落したら、
国によってそれぞれ違う対応をし、それによって、どのぐらい重篤化したのか、軽症で済んだのか、
といった具体的な対比ができるはずです。
人間個人において免疫力の違いがあったのと同じことです。

 

公立の全小中学校の休校についても、賛否が出ています。
町によってはうちは休校しないというところも出て来ました。
これはその地域の免疫力の違いです。
一斉と言う指示も正しいし、うちはやらないという決断も正しい。
なぜなら、免疫力はきわめて個性的だからです。

人間として個の外敵に対するあり方と、
個の集合体である社会全体の免疫的な在り方って、ちょっと共通点があるでしょ。
生物の定理とは本来の解釈が異なりますが、
なんとなく似ているな、と。
ですから、まごまごしたり、多少に試行錯誤があろうと、
まあ仕方ないことだ、と受け止めることが大事でしょ。
ぎすぎすとちょっとした施策を上げへつらっても、状況は改善しないのですから。
要はこうなってしまった善後策でしょ。
もっと前向きにならなきゃね。

| 水嶋かずあき | - | 11:25 | comments(0) | - | - | - |









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