先日、このブログでもご報告しましたが、
今月の10日の日に、がんの疑いでMRIの検査を受けました。
事の発端は、左手首に痛みが出て、腱鞘炎かなんかだろうと思っていたのですが、
半年たっても改善しないので、整形外科に行って診察を受けたのです。
で、手首のレントゲンを撮った結果、骨に透過性なんだらという症状が診られる、と。
こう言う映像は、おうおうにして骨のがんの可能性がある、というんですね。
ま、そこで、MRIで精密に調べてみよう、ということになったわけです。
最初の診察から3週間ほど後にMRIの検査をすることになりました。
つまり、3週間ほど、がんになっていたら、という前提でのその先を考えたわけです。
何しろ、疑いの場所が骨でしょ。
ということは、二次的な転移先なわけですから、
その大本がどこかにあるはず。
しかも、骨に転移するって、大本はそこそこ年季が入っているはず。
もしかしたら、ステージ3とか4とか。
ま、悪い想像をすればそういうことです。
とはいえ、いい想像をしても、なんでもなかった、だけのことでしょ。
つまり選択肢としては、いい想像はたった一つ。
でも、悪い想像は無限に幅があるわけです。
したがって、どうしても悪い想像をする時間が長くなるでしょ。
これ、物理的に。
で、こう言う場合最悪を考えますよね。
病状が急変して、緊急手術。
一時回復したけど再入院、なんてよくある話じゃないですか。
そこで、でもなんだかんだと一年とか二年ぐらい生きながらえたとしても、
まあ、さほど後悔することもないし、未練もない。
そうなったらそうなっただ、と結構淡々とその未来を想像したんですね。
実はまだ実行していないのですが、そろそろ誕生日位をめどに、
葬儀用の写真を撮っておこうかな、と思っています。
祖母が亡くなった時も、母がなくなったときも、父が亡くなった時も、
葬儀やさんを前にして、アルバムをひっくり返して、葬儀用の写真選びに苦労しましたもの。
私はアルバムの類を持っていないので(なぜか写真に興味がないんですね)
いざとなったら、残されたものが苦労するだろう、と心配しているんです。
来年の誕生日は喜寿ですから、これを機会に、いつどうなってもいいように、
写真を取りつづけようかと。
話を戻します。
MRIの結果は白でした。
人のいい担当医で、一緒になってよかったよかったと喜んでくれました。
日本人の最多の死因は、がんですよね。
まあ、部位も様々ですが、がんという、謀反分子によって
肉体の細胞がやっつけられてしまい、その機能を発揮できなくなるわけですね。
きっとその昔は、時に老衰とかで処理されていたんでしょうね。
ともかくデータ上も、日本人にとっては、がんは当面の最大の敵なわけです。
しかし、医療の進歩は日進月歩。
色々な技術が開発されていますね。
最大期待しているのが、血液の一滴でがんが分かるというもの。
どうでもいい話ですが、1万円そこそこの検査費用だそうです。
一般に解除されたら、早速受けてみようと思っています。
なにしろ、がん治療の基本は、早期発見ですものね。
その他も、治療方法は多岐にわたるようで、それぞれの肉体的個性に合わせて、
同じ部位のがんでも、対応方法を選択できるようです。
まあ、何だかんだと以前から比べれば光明が見えるようになった感じがしますよね。
そういう意味で、各部所のがんの治癒率も向上してきたようです。
こんなデータが公表されました。
基本は、10年生存率になるのだそうです。
まあ、発見してから、というか治療開始から10年間生き延びた率のことです。
約8万人分の患者情報を分析したデータが基礎にあるそうです。
部位別では、前立腺(97・8%)、乳房(85・9%)、甲状腺(84・1%)、
胆のう胆道(18%)、肝臓(15・6%)、膵臓が低くい生存率となっています。
まあ例えば、前立腺で言えば、ほぼ100%ですから、
なったとしても10年ぐらいは生きながらえそうだな、という事でしょ。
どこがどうなるかはともかく、今後もさらに向上するとなると、
さほどがんに対してびくびくする必要はないな、と言いう事でしょ。
なにしろ、それ以前に、日本人男子平均余命表を見ても、
私の寿命は10年そこそこなんです。
ですから私達の世代にとって、もう今更10年生存率なんて、
気にすることじゃないな、ということですよね。
これって、気楽というか、さみしいというか、複雑ですね。