水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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何のための投資なのか

最近、クラウドファンディングという言葉を目にします。
これはcrowdfundingと綴り、不特定多数の人が、
通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことです。
ま、現代ですから、インターネットという情報伝達ツールが前提になり、
また、ネット社会の充実がそれを成立させてきました。


とはいえ、これは一種のビジネスモデルで、
17世紀において書籍の印刷代を募るためにすでに発想されていたようです。


まあ、一種の広く浅く 資金を募り、目的達成のための理解と協力を募る、ということです。
基本的には小規模のビジネスになりがちですが、
共感者をネットで募り、事業展開の際の支持者を確保する、という意味では、
極めて着実な手段だと思います。
言い換えれば、多くの人の共感を得られるという視点と、
ただ利益追求だけではない社会的使命とか、大義とかが必要で、
このことの軸がしっかりしている必要があります。
悪く考えれば、大衆に対する不定見な金集めになってしまい、
失敗した場合、詐欺まがいのことになりうる可能性があるのです。

 

いずれにしても、ことを興すには、資金が必要で、さらなる展開に資金は必要です。
ですから、クラウドファンディングも、一種の投資の一つになるわけです。

私は、個人的な見解ですが、クラウドファンディングは善意の投資という解釈をしています。

 

そもそもが、現代社会は、資本主義的経済システムがベースになっています。
何かにつけて、資金が前提になるわけです。
小さい規模で考えれば、コツコツためた資金で、ラーメン屋を開店するのも、
同じ資本主義経済システムの一つです。

 

金という経済の媒体が、人々の生活の血液となって、人間社会の運営がより効率的になりましたし、
何より、未来への展望が開けるようになったわけです。
つまり、ここに投じられる資金は、未来を切り開くものなのですね。

 

江戸の頃、二宮金次郎さんは、今でいう経済学者の一人でもあったのですが、
お百姓で、現在の手持ちがないものに資金を貸し与え、
種を買い、これを蒔いて作物を栽培する金を融通したのです。
正に金融を始めたのです。
もしこの資金が無ければ、種も買えませんから、作物を収穫することも叶わなくなるのです。
つまり、資金は、収穫と言う成果を得る為のものです。
翌年、収穫があると、返済をし、貸したお金は返してもらいました。

つまり二宮金次郎さんの金融とは、
明日を切り開くための投資だったわけです。


私は、現在の金融業にかかわる人たちに、

一度この二宮金次郎の経済学を学んでもらいたいと思うんですね。
逆に現在の金融とは、それによる資金の増大を目指すものになっていますでしょ。
つまり金は金を生むための手段になっている、ということです。

株式の世界がそうですね。
ここに投じた資金が企業を育てたり、未来の明るいものを作りだしたり、という、
人類の幸せに寄与しているとは思えないのです。
ちょっとした社会不安が生まれれば、手のひら返しのように資金を引き揚げる。
ここにきての株の暴落ぶりは、まさに、株式投資というマネーゲームになっているからでしょ。

コロナ不安というマイナス要素が大きく影響するのは理解できますが、それにしちゃあ、ケツの穴が小さすぎる。

二宮金次郎がいたら、今こそ、企業がしっかり活動できるように、
みんなの資金で支えようじゃないか、ぐらいのことは言うんじゃないかと思います。

自由経済とか、資本主義とか言ってますが、
金が金を生むためのシステム、という考え方を払拭しない限り、
健全な展開はできないのではないかと。
わたしは金もないので、投資をしたことはありませんが、
多くの投資家の心の中に、金次郎さん的思いがあったら、
もっと安定した経済活動が展開できるのではないか、と、常々思っています。

| 水嶋かずあき | - | 10:23 | comments(0) | - | - | - |









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