水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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鎖国が始まった

もしかすると、このあと、爆発的感染拡大があるかも、と専門家委員会のコメント。
まあ、油断するなよ、ということですね。

 

有史における、人類としての感染症に関する最大の危機は、14世紀の発生したペストでしょう。
何しろ当時の世界人口4億5千万人いたのが、このペストで3億5千万人になってしまったようです。
1億人も亡くなったんですね。
凄いことでしょ。

ヨーロッパを中心に拡大したのですが、ある村では90%の人が亡くなったそうです。

ですから、コロナに関しては、現状では、まだまだ比較にならない数字ですが。


で、現在のコロナと14世紀のペスト大流行と単純な比較をしてみます。

時代を経てのプラス要因
1、医療技術の向上
2、公衆衛生の向上
3、情報伝達の向上
まあ、それ以外のいくつかの要素もあるでしょうけど、
まずはこんなところでしょうかね。
で、マイナスの要素です。
1、人口の拡大密集化
2、往来の増大、接触チャンスの拡大
3、都市化の進展
と言ったところでしょうか。

 

さて、マイナス面で考えてみます。
当時の世界人口は4億5千万人ですから、ざっと現在の17分の1。
つまり、600年から700年の間で、17倍に膨れ上がったわけです。
地球の面積は変わらないわけですから、人口密度は平均で17倍になったということです。
ちなみの現在の世界の人口密度は、1平方キロあたり50人です。
およそ300メートル四方に50人の人がいる、ということですね。
このコロナ騒動の初期に濃厚接触と言うことが言われましたけど、
人口密度が高くなるということは、そのチャンスが増えるわけでしょ。

 

例えば、世界で人口密度の低い所と言うと、モンゴルなんかその一つでしょ。
あの見渡す限りの大平原に、ぽつんと人が暮らしている、なんて映像を見た限りでは、
濃厚接触が起こりようもなさそうでしょ。
現に、極めて低い感染者数ですものね。

そのことで考えれば、ぽつんと一軒家に住んでいる人も、安全そうですよね。


ちなみに、日本の人口密度は、336人。
中国は広いですからその半分以下の140人。
最近、感染拡大でやばそうなイタリアは、199人。
イランに至っては、45人ですから、基本的にはその国の人口密度は関連性がないみたいですね。
むしろ、少なくとも14世紀と圧倒的に違うところは、都市化でしょうか。
あのころはまだ産業革命前ですから、農耕にしろ、牧畜にしろ、
人ひとりを養うのに、そこそこの面積が必要だったわけでしょ。
ちなみに14世紀の人口密度は、1平方キロに3人。
ところが産業革命以降、1平方キロ当たりの面積での人を養う能力が劇的に向上したわけです。
つまり、人の塊が偏在してきたわけです。
農耕牧畜以外で養える人の数が増えたこと、それが都市化の要因です。
つまり構造的に濃厚接触が可能になってきたわけです。

 

その昔、ゲルマン民族の大移動なんて言葉を世界史で習いましたが、
いまや、世界中の民族が年がら年中大移動している。
国と国の間の往来が極端に増えたわけですね。
正に、国境なき時代に突入しているわけです。
いいものもすぐに広まりますが、このような厄介な感染症もすぐに広まる。

ですから冷静に、ペストとの比較と言っても何の基準もないのですが、
もし、あのペスト菌が、現代であの勢いをもって登場していたら、
かなりの打撃を受けたでしょうね。

 

しかし、正に目に見えない強敵とは言え、
国境封鎖が続々とおこなわれていますが、
正に現代の鎖国になってしまうんでしょうか。

 

国単位での封鎖が始まって、改めて、国の意義を考えさせられます。
どっかに境目を引くわけでしょ。
たまたま人間が決めたあるラインですよね。
大阪と兵庫のこともそうです。
境界の境目に人にしてみたら、なんかの拍子にむこうだっかもしれないでしょ。
それなりの地域の境というのは行政上の区分なんでしょうけど、
こんな状態で、改めてなんなんだろう、と考えてしまいますね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:32 | comments(0) | - | - | - |









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