水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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なに、がん箱が足りないだって

材木屋さんの我が友人の話。


まあどこもそうだと思うのですが、顔を合わせればコロナの話でしょ。
で、久しぶりに会って、そんな感じで始まった世間話だったんですが、
彼の職業的情報とした語られたのですが、実はお棺(棺箱)が足りなくなっているんです、と。
えっ、と思うでしょ。
冗談でもなんでもなく、日本で、棺箱が足りないのだそうです。
普通は、そういう話を聞くと、冗談かと思うでしょ。
もちろん彼はまじめな人間ですから、
そんな中身の話を冗談で言うわけがない。
しかも、その製作を依頼されたのだそうです。


材木やさんと棺箱製造の技術が私は結び着きませんでした。
彼らは、大きな帯鋸で、大きめの材木を製材して、

小割の角材なんか作っているのは知っています。
でも、木を使った製品を製作するとなると、
これは家具製造の職人か大工さんなどの仕事でしょ。
材木商が木製品を作ってくれという依頼をするのは、
お米屋さんに弁当の仕出しを頼むようなもんでしょ。

 

しかし、この違和感が、より真実味があったんですね。
ついついこのご時世ですから、棺箱が足りないという話はありうる話か、と思ったんですね。
現に、テレビでは、死者数を毎日のようにレポートしていますでしょ。
でも冷静に考えれば、棺箱が足りないというような数の死者は出ていないでしょ。

 

以前、東日本大震災の時は、まあ表立った情報にはなりませんでしたが、
葬儀やさんの友達が、明かした話です。
いきなり棺箱が足りない、ということになったそうです。
それで、全国の葬儀屋さんの業界で情報を流して、
手持ちの棺箱を融通し合ったのだそうです。

それでも足りない。
何しろ、行方不明の方はともかく、1万5900人の方が犠牲になったわけです。
一挙にです。

ですから、通常、そんなストックがあるわけもなく、
新たな製造を、それこそ今でいうマスクの製造のように、

不急不眠で製造してもらったそうです。

さらに、収容された遺体の安置など、葬儀関係業者の方々はボランティアで、
あちらこちらの町に散って、活動したそうです。
ですから、一段落した時に聞いた話だったのですが、
ともかくありとあらゆる在庫を放出しても、足りなかった、と。

 

まあそんな話が頭の隅にあったものですから、棺箱が足りない、と聞いた時、
なんとなくそうなんだ、と思ったものの、冷静に考えれば、イタリアや中国はともかく、
日本のコロナの現状では、まさかね、と思うでしょ。
でも足りなくなっているのだそうです。

 

答えは実に単純で、日本の棺箱の大半は中国製なんだそうです。
で、なるほど、と。
その中国が仕事のできる状態ではない。


世界工場と言われている中国ですから、まあさまざまな品物が造られていて、
その製造が一時停止しているわけですから、何かと問題が出てくる。
その一つとして、がん箱もそうだったというわけです。

じゃあ日本でもそれを補うということは可能ですが、
ものによってはそうそう簡単に転換できないものもあるわけでしょ。
何しろ世界の工場なんですから、日本のがん箱はその一つに過ぎず、

あちらこちらの国で、やれ部品が足りないだの、製品が足りないだの、
暫くは物不足になるんでしょうね。


この混乱とともに、世界全体の不況がやってくる。
正直、五輪どころじゃないかもしれませんね。


あのしばしば神話のごとく語られるリーマンショックの数倍の規模になる、と言われているんですから。
コロナ禍がおさまったら、経済の冬の時代が始まるんでしょうね。
やはり、五輪どころじゃないかも、ですね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:07 | comments(0) | - | - | - |









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