水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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人のたばこで死者1万5千人
飲食店やホテルをはじめ、オフィスなど、
屋内を原則禁煙とする改正健康増進法が4月1日をもって全面施行されました。
東京五輪・パラリンピックに向けた対策ということですが、それは口実っぽいですね。

喫煙者にはそんな法律どこ吹く風という感じでしょうが、実は喫煙は相当に深刻な問題なのです。
自分の好みでタバコを吸っていることだし、
よしんばそれがもとで肺がんになろうとそこは自己責任として受け止めるから、
今のこの楽しみに口出ししてほしくない、ということもよく言われます。
たとえば、殺人鬼が、自分の楽しみで人殺しを重ねているんだ、といったらどう受け止めますか。
場合によっては、それに近いのが喫煙かもしれません。

しかし、喫煙がいいか悪いかなんて論争の段階は終わったんですね。
かつて、交通事故死者が多くて、社会問題化しました。
1970年には最悪の年間16,765人の方々がお亡くなりになっています。
そこで、道交法を厳しくし、徐々に成果が表れてきたのですが、それでも1万人を超えてしまう。
そこで、2007年に飲酒運転の厳罰化をしました。
飲酒運転100万円の罰金時代になります。
さすがにこれには驚き、飲酒運転が激減しました。
そして、交通事故死者はその年に5000人まで減少。
最も交通事故死者は酒酔い運転がらみだけではありませんが、
それでも現在では3500人程度まで減少しています。
ピーク時の20%まで下げることができたのです。
私は、法律っていうのは、それなりに意味があるんだ、と実感しています。
ですから、喫煙が健康上望ましくないことがいろいろと分かってきたわけですから、
余計なお世話でしょうが、法的な規制はいずれ効果が出てくるだろうと期待しています。
そもそも冷静に考えてみれば、喫煙が好ましいわけがないですね。
人間の原点を考えてみればわかります。
今から6500万年前にメキシコのユカタン半島に直径10キロを超える大隕石が落下しました。
これにより大津波、計算によると、高さ1000メートルと言われていますが、このとてつもない津波が発生。
大洋を超えて向こうの陸地に当たると、また帰ってくるという陸も海もごちゃごちゃにされて、
地獄のような被害が発生します。
この衝撃でチリが成層圏ぐらいまで舞い上がり、偏西風に乗ってあっという間に地球を覆いつくします。
おそらく、何十年何百年と、このチリのカーテンは太陽の光が地表に届くことを遮ってきたのです。
光がなくなって、まず植物がやられました。
そして植物を食べる動物がやられ、その動物を食べる動物もやられました。
ご存じ恐竜が絶滅したメカニズムです。
ところが、なぜか、そのころ恐竜の陰で細々と生きてきた哺乳類が生き残ります。
今のネズミ程度の動物と言われています。
で問題はここです。
恐竜は全滅だったのに、なぜ哺乳類は生き残ったのか。
こんな学説があります。
植物も大量に死んだので、酸素を供給する母体が小さくなった。
つまりそのころの地球は酸素が薄くなっていったんですね。
恐竜たちの肺は、原始的な構造だったので、薄くなった酸素では生き残れなかったんだそうです。
しかし、哺乳類は、恐竜にはない横隔膜を備えていたんですね。
肺の機能が少し進化していたんです。
ですから、酸素が多少薄くなっても生き延びることができた、というわけです。
つまりこのねずみのような 哺乳類の先祖をもとに、進化をし、今の私たちがいるわけです。
言い換えれば、私たちが現在に至ることができたのは、生物種として、酸素を取り入れる機能が進化してきたからです。
お陰様で、地球上の生物種として私たちがいるんですね。
くどいようですが、肺は酸素を取り入れることを担った器官です。
そこに煙を吸い込ませるというのは、どう考えても理屈に合わない。
6500万年前のご先祖様に申し訳ないでしょ。
で、この改正健康増進法は若干の例外を設けています。
ただ、既存の小規模飲食店や喫煙専用室がある場合などに限定されていて、違反者には罰則も適用される。
正直抜け穴だらけなんですが、まずは、喫煙者を減らす、といった目的があるんでしょうね。
交通事故死者減少を目的としつつも、最初から100万円の罰金ではなかったですから。
もう喫煙者にとっては、耳タコ状態かもしれませんが、
タバコを吸って肺がんになろうと、循環器系の疾病をしようと、そりゃ勝手な話ということですが、
先日、副流煙による被害が具体的に算出されました。
いわゆる、受動喫煙です。
人が吸ったたばこの煙を吸ってしまい、それが健康を阻害するということです。
で、私もそのデータの算出法など詳しくチェックしてみましたが、いささか細かい計算方法なので、
その紹介はさておき、算出の結果だけお伝えしますと、年間で受動喫煙による死者は、1万5千人だそうです。
今コロナの被害が時々刻々と公表されていますが、受動喫煙による死者は一日40人になるんです。
日本中がマスクしてうろうろしていますが、
コロナなんか、それにくらべれば、それこそかわいいもんだ、ということでしょ。
特に、この受動喫煙の死者は女性に多く、一般的なパターンとしては、おやじがぷかぷかやる。
その煙をかみさんが吸い込む、という構図でしょうね。
私の同級生だった女性が、旦那がヘビースモーカーで、再三再四禁煙してくれと頼んでも、馬の耳に念仏。
どこ吹く風で吸い続け、結局その方は肺腺癌になって、70を迎えることなく亡くなりました。
これホントの話話です。
先日ノーベル賞学者の山中伸弥さんが、コロナに関する私見をホームページに載せていましたが、
その中でも、喫煙者はコロナの被害を受けやすい、と書いてましたし、
べつのレポートでも、喫煙者は感染しちやすい、と書かれていました。
ま、誰がどう言ったかではないんですが、
そんなこと今さらでしょ。
コロナ以前に、年間1万5千人がなくなっているんです。
見ようによっては、喫煙という行為は、殺人鬼が、自分の楽しみで人を殺すのと、
さほど違いはないでしょ。
だから、まだ許されているからと言って、また自分の嗜好だからと言って、
喫煙を続けるというのは、間違いだと思うんですね。
実はコロナより恐ろしいぞ、ということです。
| 水嶋かずあき | - | 10:05 | comments(0) | - | - | - |









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