水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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鼎の軽重を問う
ヒューマニズムあふれる大作映画がハリウッドで制作され、
これが上映されると、観客に大きな感動を与えたと、大反響。
引き続き日本で上映されることになった。
で、その宣伝がメディアに出され、頭に着けた形容句が、
全米が感動で泣いた!

って、これよく見かける言葉でしょ。
で、その通りで日本でも大感激で反響著しかったとします。
この場合、全日が泣いた、とかは言わないでしょ。
なんなんでしょう、あの全米という言葉は。
日本人が、過大評価し、多少でもアメリカでの反響を拡大した表現で全米というんでしょうね。
で、今回もまた全米が登場します。
そう、全米が笑った、です。
笑いのネタとは、2枚のマスクです。
お国の決断で、マスク2枚を各家庭に配ることにした、という、
いわばコロナ対策としての政策の一つです。
私たちもおかしいと思いましたが、尊敬する安部ちゃんの決断ですから、
なんかしっくりしないなで終わりましたが、
さすがに全日が笑った、とはなりませんでした。
でも、傍目八目とはよく言ったものです。
海外から見れば、みょうな政策だ、と思ったんでしょうね。
ブルームバーグ通信は「アベノミクスからアベノマスクへ」と題した記事で、
多人数の世帯には2枚では足りないとの声を紹介。
「マスク配布の計画は物笑いの種になっている」と伝えた。
CNNテレビ電子版も「さえない政策だと多くの人々が感じている」と指摘した、ですって。
アメリカ以外からも、この政策を揶揄したコメントがSNS上にあふれているそうです。
当然、笑う前にあきれ返った日本人も多く、ネット上でも批判的な反応が多くありました。
ある人は、磯野さん一家の場合、と題して、
一つの列には、サザエさん、マスオさん、わかめちゃん、タラちゃん。
もう一つの列には、ノリ平さん、お母さん(名前なんて言ったけ)カツオ君なんかが並び、
一つのマスクを重なってつけている一コマの漫画が投稿されていました。
ちなみに、「サザエさん・マスク」で画像検索をすると出てきます。
そう、二人以上の人数の家族は、どのように分配するんだ、と。
確かに、1家庭2枚の根拠が分かりませんね。
単純に、日本の家族構成は、2.5人なんです。
0.5人は一人ではありませんが、間違いなく人として存在しているわけでしょ。
まあ、2枚当たり配っておけば、いいんじゃない、という、すごく雑な考え方でしょ。
それより、今重要なことは、医療従事者を保護するマスクや防護服でしょ。
その需要に間に合わせることこそ第一義じゃないでしょうか。
私たち一般市民のマスクって、何とかなるはずです。
現に、私は自分の分は、すでに手作りで間に合わせていますから。
で、この頓珍漢な政策がどうして起きたのか、です。
これは、きっとどこの国でも、起こりがちなことだと思うのですが、
政権に近い人、またそれを直接支えるお役人たちの、生活感覚だと思うんですね。
伝え聞くところによると、このマスク案は、1ヵ月ほど前に、厚労省の官僚から提案されたのだそうです。
「総理、いかがでしょうか、最近、コロナ騒ぎで、失策続きということで、
 やや人気に陰りが出てきています。
 そこで、人気回復を兼ねて、わかりやすい政策を打ち出す必要があると思うんですね。
 ついては、マスクを国民に配ることにしたらどうでしょうか。」
「ふむ、確かにそれは分かりやすいな。マスク不足で困っている、というし」
「でしょ。絶対に受けますよ」
「ところでどのくらい必要で、だれがそれを作るんだ」
「ま、日本の世帯数はおよそ5000万ですから、各2枚として1億枚です。
 製造は、国として指示を出しますから、何とか生産できるはずです。」
「で、費用はいくらぐらいかな」
「1枚200円として、200億程度です。それに配布費用を入れれば、まあいいとこ2百6,70億でしょう。」
「実際マスク不足で困っているんだから、国民は喜ぶだろう。」
とかのやり取りがあったと推測します。
でも問題なんですが、満員電車で通勤しなくてはいけない人もいる。
ぽつんと一軒家で、庭先の畑で仕事をしている人もいる。
これって同レベルのニーズじゃないでしょ。
まして、うちはぴったりの二人ですが、このマンションですら、
5人、6人家族の人もいるんです。
それが1世帯2枚って、まあ仕方ないかもしれませんが、雑すぎません?
うちに配りに来たら、ほかに必要な人がいると思いますので、
回してやってください、と言って受け取らないつもりです。
実は、しばしばこれに近いちょっと世間の実態から遊離した政策がありますが、
これはそもそも官僚がよかれと提言する。
政権側も、ま、いいんじゃないと受けいれる。
議員によって、国会での審議を通して実施される。
この発案から実行決定までに、今日の食い扶持をどうしようというような、
いわゆる庶民の声は取り入れられない。
代議士の方々だって、まずは平均以上の生活をしているでしょ。
大きな家に住み、うまいものを食って、こじゃれた服を着て、高級車を乗り回しているんでしょ。
官僚の方々も似たり寄ったりでしょ。
いい金をもらって、定年になれば、天下りで役付きの取り締まりにでもなり、
一生を保証されたようなもんです。
庶民の感覚なんて、ちょっと次元の違う世界なんでしょうね。
だから、そのずれに気が付かない。
二枚のマスクで狂喜乱舞するとでも思っているんでしょうね。
まあ、今回のコロナ騒動で、政治家、官僚の鼎の軽重を問うことができましたね。
そして国民目線で政治がおこなわれていないということが。
| 水嶋かずあき | - | 10:47 | comments(1) | - | - | - |
マスクなら誰でも自分で、たやすく作る事が出来そうです。マスク枯渇時点で材料と製作説明書と配付方法(弱者のみ完成品)段取りして、自治体が「皆でマスクを作ろう」特別事業を行う、ってな対策をすべきと思いました。
何でもかんでも国家がしなきゃならないなんて稚拙だね、根幹部分だけ押さえて、この国難は国民を巻き込んで一丸となって難題に取り組むべきスキームを駆使するべきでした。そうしていたなら今や都市封鎖間近な我々は、暇に任せてひたすらマスク製造に励み、作り過ぎてマスク輸出国になっていたでしょうし、世界保健機構から感謝状をもらうは、中国、韓国、北朝鮮には無償提供して大きな貸しを与えるは、禍転じて福となしていたでしように。残念!
| jfk jfk緑川 | 2020/04/05 9:58 PM |









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