水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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最後の砦は免疫力だぞ
2012年の、ちょうど今頃の話です。
私は数々の部位での体調の不調に気が付き、一体どうしたことだろうと思い
ある病院の神経内科を受診しました。
なんとなくこれは、この診療科だろうと当たりを付けたのです。
で、当然最初の問診、続いてレントゲン、さらに血液検査などがおこなわれ、
当初の見込み通り、重症筋無力症が発症していたことが分かりました。
いろいろデータを調べると、10万人に1人というまれな病気。
この身に、どうしてこんな病気が発症したんだ、と、その不運を嘆いたものです。

で、まあ、その後、胸腺切除と言う外科処置とステロイドの投与という治療法で、
何とか、生き永らえてきましたが、この病気は、簡略に言うと、自己免疫疾患の一つです。
自己免疫疾患とは、
そもそも人体の健全な状態を維持するため、免疫機能と言って、
いわば人体防衛軍が、人体を食い物にしようとする外敵を排除するというシステムが働きます。
ところが、どこをどう間違えたのか、自分の体の一部を外敵と勘違いし、
攻撃をしてしまうのが、自己免疫疾患なんです。
これには、聞いたことがあると思いますが、やれミクロファージだのキラー細胞だの、
人体防衛軍に所属する兵隊たちがいるのですが、
彼らが体内をパトロールしながら、外敵を発見するとあの手この手でやっつけて、
人体の平和を取り戻すんですね。
例えば、キラー細胞ですが、
私たちの体内では毎日3000個のガン細胞が発生していると言われていますが、
だからと言って、全員ががんになるわけじゃない。
それは、このキラー細胞が、日々発生するガン細胞を探し出しては攻撃し、破壊してくれているのです。
なんと、このキラー細胞は一人の人の体の中に、50億個以上が存在していて、
体内をパトロールしながらして、悪い奴はいねーか、と目を光らせている言わけです。
で、重症筋無力症とは、これら人体防衛軍の兵士の中で、
なぜか間違えた情報を与えられて、体の中のある種の組織を外敵と勘違いしているんですね。
で、そこで、攻撃をしてしまう。
ここが自己免疫疾患というわけです。
どんな勘違いかというと、人の筋肉には、脳で判断し、
それに応じた動きをするようなシステムがあります。
例えば、何かが飛んできたと目で見ると、それが危険かどうかを瞬時に判断し、
飛んできたものをよけようとします。
この時、筋肉を使いますが、この筋肉の動きを指示するシステムがあるんですね。
正確には、一つ一つの筋肉細胞についているアセチルコリン受容体というものに、脳からの指令が伝えられ、
受容体がこれを受け取ると、筋肉が動く、ということなんですね。
で、重症筋無力症というのは、このアセチルコリン受容体というものが、外敵なんじゃないか、
と勘違いした防衛軍兵士が、何とかやっつけてしまおう、と攻撃をするんです。
したがって、この攻撃に耐えられなくなった受容体には、脳の指令が届きませんから、
その筋肉細胞は動かなくなる。
ということで、体の筋肉が正しく機能しなくなってしまうんですね。
昔は、肺の呼吸筋にとりつき、呼吸ができなくなり、死に至ったそうですが、
今は何とかなるように医療技術も進化しています。
さて、そんな経験があるものですから、免疫に関しては、一通り調べ、多少は理解ができるようになったんです。
で、あらためて、その機能とそのメカニズムを前提に考えれば、
コロナ対策を人体の免疫システムという観点で考えれば、どうしたらいいか、と言う事が見えてきます。
昨日も書きましたが、BCGを接種したかどうか、が、どうもコロナに対する対応力に関係してそうだ、
と言うことが、ここにきて明らかになりつつありますが、
BCG接種は、そもそも結核と言う、肺の病気に対するものです。
BCGによって、免疫のための基本情報を体に植え付けるわけですね。
人体の免疫システムは、すでに外敵の情報を持っている場合、かつて体得した対応方法を活用します。
で、新たな敵の場合、あれこれ試行錯誤の結果、有効な武器、または攻撃方法を、見出し、
これによって外敵に打ち勝つことができます。
そして、この戦いの成果を情報としてストックするんですね。
結核の免疫をBCGによって体得した場合、情報がストックされていますので、
あるとき、結核菌にであっても、これに打ち勝つことができるんです。
すごいでしょ、ずうっと記録として維持し続けるんですね。

で、新型コロナウイルスが体に入ってきたとき、
まあ、一応新顔ですけど、念のため、素姓をチェックします。
多分、肺にダメージを与えようとするタイプである、という認識はするんでしょうね。
そこで今までストックしてあった様々な情報をチェックします。
そういえば、以前、結核菌という肺にダメージを与えようとした奴らがいたけど、
そいつら用の武器があったな、と武器庫をチュエックします。
で、その結果、差し当たって、結核用の武器を使ったらどうなるか、といって実際に使ってみます。
それが功を奏せば、この武器を量産します。
で、防衛軍兵士に持たせ、これで戦って来い、とばかり戦場に送り出すわけです。
中には、昔々の情報なんで、いささか設計図がちゃんとしていない、なんてこともあります。
そうなると、この手は使えない。
とまあ、人それぞれなんですね。
なので、免疫上の情報のストック状態が悪い人、その情報が古い人、
そもそも、免疫システムという機能が弱い人、など、個性差があるんで、症状も様々ですが、
平均的にその機能が健全な人は、
結果として、何とかなっているわけです。
私は、漠然としたものですが、
実は、大半の人がすでにコロナウィルス実に一度は体に入り込まれていたのではないか、と思うんですね。
そこで、最前線でやっつけられたのか、
少し入り込まれたのか、本丸まで踏み込まれて重篤になったのか、
などと分かれるんじゃないか、と考えているんです。
コロナ対策の最終手段は、どう考えても、免疫力強化しかないのではないか、と。
外出禁止とか暗くなっていないで、体力が温存できるのですから、
ここぞと、免疫力を強化するいいタイミングだ、とかとらえるべきだと思うんですね。
| 水嶋かずあき | あれこれ | 12:19 | comments(0) | - | - | - |









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