水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
<< 案の定、案の定 | main | 海抜登山 >>
公衆衛生観念の高さが基礎にある

コロナウィルスの感染拡大で、それぞれのお国柄が表れています。
それはどの位の数の感染者、及び死亡者が出ているか、ということと、
その対応策の選択、ま、一言でいえば厳しさ、みたいなものにも表れていますし、
人口比でみると、妙に多いところと少ないところの差が歴然としています。
とりあえず、欧米諸外国から見れば、日本の人口比的な数値では、
かなり低い数値に抑え込んでいます。
感染率の高い低いについては、要因の一つにBCGの接種を行っている国とかが、低いと言うのもあったり、
挨拶の時に、離れてお辞儀をするとか、逆に感染率の高いところはハグすることが習慣になっている、とか、
実に諸説入り乱れています。
.
そのうちの一つに、平素の公衆衛生観念のレベルが反映している、と思うんですね。
日本のレベルが高い、ということの表れでもあると思うんですが、
よく、手洗いをするでしょ。
学校から帰ってきた子供に、ちゃんと手を洗ったか、と母親が確認するのは、
ごく普通の風景でしょ。
レストランで食事が出るときは、おしぼりが出てくるでしょ。
ちょっとしたお弁当には、箸の袋に小さな消毒用の紙ナフキンが入っています。
冬になれば、インフルエンザ予防のために多くの人がマスクをかけます。
布団の殺菌をしたり、洗濯物の洗剤に殺菌力のあるものを使ったり、

特に、世界三大発明と言ってもいいくらいのウォシュレットなど、ごく普通の意普及しているでしょ。
それはそれは、なかなかの衛生観念がしっかりした民族だと思うんです。
.
その何よりの表れとして、食中毒の少なさです。
わたしたちは、身の回りの出来事として、
時に、どこぞの学校で集団食中毒が発生した、
などという新聞記事を読んだことがあると思いますが、
家庭での発生はともかく、
飲食店、ホテル、旅館、給食施設などでの食中毒発生は、保健所に通達され、
原則新聞記事になります。
これはシステムとしてそうなっているのです。
手を回して、記事を差し止めるなんてことは誰もできません。
つまり、ある意味社会的な監視体制が出来上がっている、と考えていいのです。
ですから、日本での食中毒による死者数というのは、驚くほど少ないんですね。
ちなみにアメリカですが、あの文明大国ですら、年間の食中毒死亡者数は、5000人です。
わたしは、これが信じられなくて、あれこれとデータを探しましたが、
どれもこれも5000という数字が記載されています。
で、イギリスで、687人、フランスで400人、オーストラリアで120人。
さてわが日本ですが、ここ数年間は、3〜4名。
ともかく、極端に低いんですね。
2009年、2010年は連続で、食中毒死者数ゼロを記録しています。
.
これは一つの指標に過ぎないとは思うのですが、

これは、一般的な公衆衛生としてのレベルを表しているのではないか、と。
つまり、食中毒などで分かるように、一般的公衆衛生観念は、

その他の環境、生活様式などの公衆衛生レベルに大きく影響するはずで、

このことが、コロナへの対応の基礎的な力となっていないか、と思うんです。
要は、日ごろのありようが、こういう時に現れるんじゃないか、ということです。
.
ちなみに、日本のというか、神奈川のというか、平塚の保健所は、とても厳しい規制を押し付けてきます。
例えば、イベントなどでは、テントを張って、食べ物を提供するって、ごく普通のことでしょ。
でも、これには保健所の許可が必要です。
特に現場で調理するには、多くの規制があります。
そのための書類申請をするのですが、この時、事前の仕込み、現場への運搬、現場での調理作業等、
かなりこまごまと事前文書に書き込むことになっています。
しかも、申請すると一つ一つ確認するんですね。
ある時、若い男性の担当者が窓口にいて、私が提出した書類をチェックしていたんですね。
で、その中に、中華そばを販売するというテントがあったんです。
その書類を見ながら、その担当者が、最後のところを指さし、
ここに刻んだねぎを入れる、とありますが、これはどのようなものですか、と聞くのです。
私は腹の中で、こいつラーメン食べたことないのか、と思いましたが、質問されたので、
まな板の上で包丁を使って、1ミリ程度に長ネギを小口切りして、

それを出来上がったラーメンの上に乗せるのです、と。
普通、この説明の通りでしょ。
ところが、この担当者、それはまずいですね、と渋い顔。
どこが?と私。
このネギですが、現場に来る前にゆでておいてください、だと。
私思わず、あなた今までラーメン食べたことあると思いますが、

ゆでたネギを薬味として載せた経験がありますか?
と聞いたんです。
彼は平然として、それには答えず、ネギはゆでておかなくてはいけない、と言うんですね。
私は、まあこれは仕方ない、許可をいただき立場だから、
分かりました、今度はネギを入れません、そこの項目から削除してください、と問題を収めたのです。
正直、大した問題ではありません。
たかだか刻んだねぎの話です。
しかし、ことほど左様に保健所というのは、融通の利かないところがあるんですね。
.
で、その厳しい管理をしたがる保健所なんですが、
ここにきて、テレビなどでしばしば紹介される飲食店のコロナ対策として、
いわゆる出前、英語でデリバリー、持ち帰り、英語でテイクアウトで、糊口をしのいでいる、
と言ったところが放送されているでしょ。
で、実は飲食店の厨房施設はそれなりのこまかい許可区分があって、
普通の来店客に調理をすることは許可されているのですが、
品物を表に出すということになると、別の許可が必要なんですね。
仕出し、弁当の製造許可です。
で、大体この資格を持っていないんですね。
ですから、まあ、今のところ目をつぶってくれていると思いますが、
厳密にいえば、違反行為になってしまうんです。
.
こんなこともあるわけですので、平素からその許可を取っておけばいいんですね。
うちはその許可を取っています。
とはいえ、4月1日から営業をしていませんし、
緊急事態宣言が解除されるまで再開はしないつもりです。
そののちに再開しますが、しばらくお待ちください。

| 水嶋かずあき | グルメ | 11:09 | comments(0) | - | - | - |









     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE