水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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女性主導社会

アフリカのコンゴのコンゴ川流域にボノボという、チンパンジーによく似た類人猿が生息しています。
別名ピグミーチンパンジーと言われていて、見た目はよく似ているんですが、別種なのです。
ドイツの生物学者が1928年に、ドイツの博物館の剥製の標本を見て、
これはチンパンジーとは別種だろう、と新種として発見したそうです。

新種発見を、コンゴの密林の中ではなく、ドイツの博物館というのも妙なことですね。
ま、それほど似ているんですね。
で、似ているものの、チンパンジーとボノボは正反対と言っていいほど特性に違いがあるんです。
違いの一つに、ボノボのほうがはるかに長距離、と言っても数十メートルですが、
二足直立歩行をします。
チンパンジーは、基本的には、ナッキングと言って手の甲を使った歩行法だったり、
体形が幾分か太めだったり、手足の長さが短めだったり、よくよく見ると違いがあるんですが、
生態としての決定的な違いがあります。
それは、チンパンジーは父系家族なんですね。
ボノボは母系家族です。
そして、最も違う所は、ボノボは、個体間で緊張が高まると擬似的な交尾行動をします。
そもそもグループで生活している動物たちは、しばしば個体間の緊張を高めてしまうことがあります。
特に人間社会はこの特徴がありますよね。
いじめとか、村八分的なこととか、時に喧嘩とかは、その一種です。
で、ボノボは、まあまあ穏やかな種ではあるんですが、それでも、なんかの拍子にもめる。
そこで、その緊張を和らげるために、疑似的交尾をするんです。
これは、もめているオスのところに行って、リーダーのメスが、交尾をさせるんですね。
すると、もめていたご当人は、幾分か落ち着いて、ま、いいか、となるわけです。

きっと人間でもそうであったらそうでしょうね。
このほか、オス同士で尻を付けあったり、メス同士で性器をこすりつけたりして、

まあ一種の精神緩和をするわけです。
ですから、人間は、生殖、繁殖のため以外の性行為を頻繁にしますが、
他の動物で、繁殖以外の目的で性行動をとるのは、ボノボぐらいのものなんですね。
そこで、愛の動物、とか言われているわけです。
これは、そういう行為から、連想されただけではなく、
実質的に、群れの統率をメスが行っているため、基本的に穏やかな行動をとるんですね。
オス主導のチンパンジーから見れば、はるかに平穏な生活をしているんです。
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人間社会でも、男主導と女主導の様々形態がありますが、
男に主導権があるのは、争いが前提になっているんです。
争い、戦争のときが、やはり男の役割が拡大するので、そのために戦時は男の権威が大きくなるんです。
でも、平和で、争いがないときは、徐々に女の力が大きくなってゆきます。
日本は、もう70数年にわたって争いがないわけですから、
必然的に女が強くなってゆくんですね。
男尊女卑的傾向があったり、そういうことそのものの概念が男女差の概念になっていたりと、
まだまだ人間社会は、男主導が中心の社会ですが、
これは、争いの歴史を繰り返している、という証左なのですね。

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私がまだ学生だった頃、
戦後強くなったのは女性と靴下、というフレーズがはやりました。
靴下は、ストッキングのことで、ナイロンが発明され、
より丈夫な製品が作られるようになったからです。
女性も、平和な時になったのですから、必然的に強くなって行ったわけですね。
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さて、ボノボを例にとるまでもないのですが、そのプロセスはともかく、
コンゴ川をはさんで、一方はチンパンジーとして進化を進め、
一方はボノボとして進化を遂げてきたわけですが、
何が原因か、一方は男社会で、幾分か闘争的な性分を持ち込んでいる。
一方は女社会で、平和に温和に暮らしている。
ま、どうでもいいのですが、どうもボノボのほうが知能が高いようです。
特別に訓練されたボノボは、ほとんど人間の言葉を理解し、発音こそできませんが、
ボードに書いた言語を指さしすると、何を意味しているのかを理解するんですね。
圧巻は、テレビゲームで、ぱくぱく敵を食べながら、迷路を進んでゆくゲームがありますが、
このコントローラを操り、練習三日目にして、かなりの高得点をたたき出す動画を見たことがあります。
猿の惑星じゃないですが、人類が滅びた後は、

ボノボがこの地球を支配するんじゃないか、と思えるくらい賢いんですね。
もし、そうなったら、きっと平和な地球が生まれてくるんでしょうね。
人類でなしえなかったことです。
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今回のコロナウィルス感染拡大防止に顕著な功績を顕した人がいます。
まあ、成果が多かった、というか適切な対応策をとったというか、
要は、優れたリーダーシップを発揮した、という人たちです。
逆に、何をもたもたしてたんだと言われる人たちもいます。
きっと、一段落して冷静な評価をしたとき、
多くのリーダーが、危機管理能力に欠けていた、ということが判明するでしょうね。
で、現段階で思いつく有能な決断と選択をしたリーダーと言えば、
ドイツのアンゲラ・メルケル首相、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相。
そして、台湾の蔡 英文(ツァイ・インウェン)首相でしょう。
間違っても、シンゾー・アベは入りませんね。
で、この評価の高いリーダーはそろいもそろって女性宰相なわけです。
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ボノボが女性主導で、いい社会を作り上げてきたことに学んで、
人間も、そろそろ大きく舵を切る必要があるかもしれませんね。
無能な男たちは、静かに消えてゆけ、といういことです。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 09:57 | comments(0) | - | - | - |









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