水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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いつか死ぬ
人間、いやすべての生命体が、基本的に持っているものが2つあります。
本能と言ってもいいでしょうか、この2つの機能がないと生存できない、
つまり生物でなくなるということですから、この2つのお宝を手放すことはありません。
一つは、生命体の保持です。
動物なら、植物もしくは動物をとり込んで、エネルギーを確保します。
もう一つは、種の維持、というか、個のDNAの継承です。
で、生命体の維持は、当然要は日々にどのように生きてゆくかなんですが、
あわせて、いかに生きながらえるかも含まれます。
簡単に言えば死にたくないんですね。
まあ、まれに自死する人もいますが、基本的に生命活動を大局で見ていると、ごくまれな例です。
人類の死亡率は100%ですから、これからだれ一人逃れることはできない。
でも、本能的に死を免れたい、と思っているわけです。
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人類が群れを作り生きてきて、様々な要素で、ある群れのリーダーが、
時に覇権欲が強かったとしましょう。
奴は、他の領域に争いを仕掛け、配下に収めようとします。
そうしてこの能力が高いと、いわば、国王になったり、皇帝になったりと、
大きな群れの頂点に立ちます。
で、彼らはそこで栄耀栄華を尽くすのですが、どういうわけか、
本能として持っている生存欲も強く、できれば永遠の命を得られないか、と考えたりするんですね。
そこで訳のわからない薬を飲んだり、妙な神霊の世界に閉じ籠ったり、
しかしそれでも無理だと思うと、来世を勝手に想定して、
死後の世界で安住できるようにしたりと、
それはそれはみっともないほど現世への未練を持ち続けるのです。
大規模な墳墓だとか、エジプトのミイラだとか、その表れでしょ。
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何とか死を逃れんとしてしがみ続けるのか、
それとも現実を見つめて、死後の世界に備えるのか、
人それぞれだと思うのですが、
ここにきて、人の死生観が変化してきているように思うのです。
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まず、大きな傾向として、葬儀の変化です。
旧来の、知人友人家族、関係者が集まって営む傾向は、さすがに少なくなってきました。
時に密葬とか言ったり、家族葬と言ったり、要は小人数で終わらせる。
確かに、その瞬間はそれなりの感情を抱きますが、
周辺の人にとって見れば、日々その感傷は薄くなってゆくものです。
存命中に考えることは、生きてきたという証の一つとして
そこそこの葬儀をしたいと思うのでしょうが、実態は、いなくなってしまった人より、
その後生きてゆく人のことを考えてみれば、
不要な見栄のような葬儀はいかがなものか、と思うようになった人が増えてきた、ということです。
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この葬儀の変化は、寺と墓の在り方にも影響して生きています。
以前、地元の老人会(シニアー会と言っていますが)が開催した会員親睦会に出席した時、
話題の中心が墓じまいになっていました。
もう、墓参りに来る人もいなくなってきたんですね。
しかも、現在の墓に今後入るのは誰か、と考えると、そもそも墓は必要か、となる。
海への散骨なんかが、結構行われていることを考えると、
要は死生観の変化と言っていいんでしょうね。
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そこで、登場したのが、終活というやつです。
ま、これは人類の死亡率は100%なんですから、考えるべきことですね。
どのように死んでゆくか、ではなく、死後の状況を、想定するということです。
糟糠の妻の余生の在り方、子供孫への資産の分与。
友人や関係団体などへの対応など、
自分がいなくなったときに迷惑をかけない、
という観点での望ましい在り方を考えるのが終活です。
ま、せめて、痛くなく苦しくなく、その瞬間を迎えたい、
そのためにどうするかも含まれるでしょうけど、こればっかりは希望通りになるとは限らない。
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私は、余命10年となりました。
ま、これは平均余命表によるものです。
これが早まったとしても、淡々と受け止めるしかありませんが、
でも、まあ、あと10年は生命が続くと想定しています。
ですから、このブログでもそれは感じられると思いますが、
「死」についての内容が多いと思います。
私の悪い性癖だと思っていますが、死を軽く見ているんです。
ま、一言でいえばそれほど大したことじゃない、と。
みんな死んじまうんですから、特別なことでもないし、忌み嫌うことでもない。
死にたくないという思いと、死を忌み嫌うということは一致しないはずです。
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私のパソコンの中に様々なデータが入っています。
エクセルでストックしてるのが「死因リスト」というものです。
これは、厚生労働省が発表しているデータなんですが、
前年度、国民はどのような死因で死亡したのか、という、まさに死因を分類したリストです。
とてつもない量なんですが、横軸に、年齢の区分があります。
まず、0歳児から始まって、1歳、2歳、3歳、4歳までがあって、
それ以降は5〜9歳、10〜14歳、という風に5歳筒で束ねられています。
これが、95〜99歳、さらに100歳以上、で終わっています。
5歳までは、なんだかんだと命を落とすことが多いんですね。
で、以降は5歳ピッチ。
このパターンが総計、男、女と3つの分野。
縦軸が様々な症例、事故の種類、など、要は死因が並んでいます。
その数1万4千項目。
で、実にこまごまと分類されています。
要は、お医者様が死亡診断書に書き込む項目をすべて取り上げているんです。
それと、もしかするとこういう死因もあるかもしれない、というのもあります。
死因に対して失礼かもしれませんが、ありえないだろう、という項目も結構あります。
例えば、宇宙船事故、ま、ありえないでしょ。
ワニによる咬傷、そもそもワニに咬まれる環境って特異でしょ。
驚くことにこんな項目もあります。
サドマゾヒズム。
これで死ぬってどんなことなんでしょうね。
まあ、あまりに奇妙な項目が多いので、一度特集を組みます。
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で、今回の新型コロナウィルスですが、
これはまだ項目がない。
当たり前ですよね、昨年統計時にはなかったことなんですから。
でも、インフルエンザ及び肺炎、という項目があるのですが、
これによると、死者数97.986人。
その中で、詳細不明の欄の人数が、88.031人。
つまり大半が、インフルらしいけどよくわからない、っていう死因が9割がたなんです。
よくよく考えてみれば、1万4千項目になるほど何で死ぬか、
ということが分類されているにもかかわらず、
インフルエンザに関しては、よくわからないが9割なんです。
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つまり、現在の人知では、不明の世界なんです。
ですから、次に新たなる感染原因が発生してくることは、
すでに前提として考えなきゃいけない、ということです。
| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:27 | comments(0) | - | - | - |









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