水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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やってくる食中毒シーズン

たまには、コロナ以外の話題を、と考えていて、
ここはグルメ系の内容にしようと。
要は食関係ですね。
で思いついたテーマが、食中毒。
いや、実は食中毒って、6月がシーズン最盛期になるのです。
なんとなく、まださほど暑くもないし、警戒心が薄いせいもあるのでしょうが、
これがなんと、しっかりと奴らは活躍の機会をうかがっているのです。
で、テーマは食中毒、と、決めたのですが、
あれこれ考えていると、結局は、コロナに戻ってくるのですね。
まあ、仕方ないか、と。
.
このコロナ騒動で、多くの飲食店が苦境に追いやられています。
なかにはただ頭を低くして、騒ぎが通り過ぎるのを待つ、

という消極的な対応をするお店もあれば、
店先にお弁当を並べて、少しは売り上げの足しにしようとするお店もあります。
いわゆるテイクアウトですね。
これは、足止めを食らっている人たちには、そこそこありがたられたようで、
中には、日に50個、100個と売っているお店もあるんですね。
でも、大体は、チェーン系のお店で、規模の大きさから、休業というのは、
ダメージが大きすぎるので、営業を続けているお店が多いんですね。
世間の騒ぎはどこ吹く風で、自分の利益は確保しようというしっかり者のお店です。
地元の人間がやってるお店は、規模も小さく、じゃあ休んじまうか、と言ったところが多い。
まあ、わが店がそうです。
ま、ともかく、テイクアウトのお店がそこそこあるのですが、
中にはどうしてこのお店が、というところもあります。
平素は、高級和食店を看板にしている所なんですが、
突然お総菜を販売し始める。
いつもは何かと、お休みが多く、あまり覇気を感じられないのに、
なぜこういう状態の中でパック詰めの総菜なんだ、と、ただただ疑問。
ま、それ以外でも、ひたすら酒中心のおみせが、急に、ランチ的弁当を並べ始めたり、と
実にその対応が様々でした。
.
私は弁当屋を一時やってましたから、弁当のことはよく知っているつもりです。
何しろ、500円ぐらいの単価で、メインディッシュに副菜が数点、それに香の物の類にご飯。
これで500円とすると、容器代が安くて30円、コメが40円、メインが70円、
副菜が30円、20円10円の三つ、もうこれで200円。
原価率40%です。
10個作って一個売れ残ると利益ゼロです。
まあ、実際にやったお店に聞いたのですが、要は目の前に現金が見えるけど、
経営的にはトントンにもならない、と。
.
で問題は経営的な問題でなないのです。
公衆衛生的問題です。
一つは、例に挙げました酒中心のお店が弁当を売っていたのですが、
このお店、私も何回か行きましたが、これといった厨房施設を持っていない。
まあカウンターバーみたいなものです。
小さなシンクと小さなガス台、ちいさな冷蔵庫を備えた程度。
まあ、バーならやれなかないでしょ。
でも、通常の飲食物を作る機能は備えていない。
したがって、一般的な飲食物提供の資格がないんですね。
そういう許認可を得ていない。
こういうところが弁当を作っているんです。
.
通常、仕出しとか、弁当類などを作るには、それ相応の許可が必要です。
まあ普通の飲食店が営業許可を持っているとすると、申請すれば、ほぼ、認可されるんですね。
でも申請しなくてはいけない。
申請すると、保健所が審査に現場に来ます。
で、調理器材が適応し申請、作業面積が確保されていれば、許可がおります。
そうなったら、仕出しも、弁当も作ることができるのです。
でも、このコロナで臨時に販売されている弁当などは、大半がこの資格がないはずです。
つまり違反状態で弁当を売っているんですね。
.
この状態に保健所は、こういうご時世だから、と大目に見てきました。
まあ、実際担当者がそういっているんです。
コロナに手が取られているというのも背景にあったのだとは思います。
ところが、弱り目に祟り目というか、平塚の管内で、食中毒が発生してしまったんですね。
さあ、これはまずいと。
なんていったって、この後は食中毒シーズンのど真ん中に突入です。
そこで、方向転換し、やはり、ちゃんと許可を取ってください、ということになりました。
.
ということは、弁当製造の許可の申請をします。
そして、現場審査に来ます。
その後、許可が下ります。
どう見ても、この手続きに1週間や10日はかかるでしょ。
いや、旧来の手続きの保健所の動きから考えると一か月はかかる。
きっとその頃は、コロナも収まりつつあって、一般飲食営業もできるようになって、
今さら手間暇かけての弁当を売るお店は激減するはずです。
いやいや、まさに後手の典型です。
.
実は、この話、もっと恐ろしい話があるのです。
通常飲食店は、食中毒保険に入っています。
例えば、平塚市料理飲食業組合連合会傘下の組合員は100%加入しています。
ですから、万一にでも食中毒を出してしまうと、保険会社からの十分な補償があるので、
被害があったお客様への対応は手厚いものがあります。
しかし、保険に入っていないと、お店が自腹を切ることになるので、
どうしてもちびった補償になりがちなんですね。
で、恐ろしいのは、そもそもが許可を得ていない状態での弁当販売は、保険適応外になるんですね。
通常店舗での食中毒は保険が下りる。
でも、弁当は守備範囲から外れているので、適応にならない。
お店も怖いですし、お客様も怖いでしょ。
.
ま、見た目には気楽に弁当と言ってますが、それなりの縛りがあるということです。
実は、店頭で弁当販売をしているお店自身が、そういう許認可の区分がある、

ということを知らないことが多いのです。
まあこれによって、食中毒に対する認識が向上すれば、
それはそれなりのコロナの功罪になりますね。

.

ちなみにコロナの勢いに押されているのか、

今年の食中毒発生件数は例年になく少なくなっています。

記録的、と言っていいほどです。

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