水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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お米を支給するぞ

以前、と言っても10年ほど前ですが、時の平塚市長が、
その年の年度予算編成が終わり、記者会見をしました。
で、その時のコメントが、とても良い予算編成ができました、と言ったんです。
よい予算編成とはどういうことなのか、と思って、その予算案をチェックしてみたんですが、
どこが素晴らしいのか、その理由が見いだせなかったんですね。
で、彼らが言う良い予算編成というのは、収支が整ったということなんです。
つまり、地方行政の予算って、基本的にまず支出ありきなんですね。
もちろん、厳しい財政ですから、各所から上がってくる予算要求は
ばっさばっさと切り捨てられると思うんですが、
ま、それでも基本は支出ありきなんです。

で、特に福祉系の予算が増大しつつある頃のことだったので、

そこを織り込んで何とかしなくちゃいけない。 
支出が見えてくると、次は、この支出額に合わせられる収入を想定します。

見込み収入の不足分は、普通は支出を削減しますでしょ。

民間の団体、民間の企業など、すべて、正直な会計システムで動いているところは、
そうするはずです。
ところが行政は、不足分は、市債発行という手を使うんですね。
つまり、足りないところは借りてくる、というやつです。
そして、ここに収支のバランスをとるわけです。
で、このことをいい予算編成ができた、とコメントしたわけですね。
ついでに書き添えますが、市債とは国債とは異なり、単純に借金のことです。
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まあ、以来、市の財政は、さほど改善されている、という認識はありません。
そのころ1800億ぐらいの借金があったのですが、
当然、元本の返済と、利息の支払いがあるわけで、四苦八苦のやりくりが続いていることは想像できます。
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さて、そんな勘繰りのような財政への予断が前提ですが、
このコロナで様々な補償関係の支出がここでせざるを得なくなったようです。
その総額12億円だそうです。
いやいや、人口26万人、納税者20万を切るような地域での話です。
1人当たり5千円近くばらまこうというわけです。
もちろん、平均すればの話で、補償すべき対象はそれぞれ絞り込まれています。
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その1 売り上げが半減した小規模事業者には、30万円を上限とした2カ月分の家賃相当額を補助するものです。
その対象は、1500事業所分・4億5000万円の予算を確保したとのこと。
もっとも、上限30万ですが、小規模事業者の賃借料は、ほとんどが月15万に行かないところが多いので、
まあこれを満額使うことはないでしょ。
その2 子育て世代の支援策として、ひとり親世帯、すでに児童扶養手当を受給している人対象に、
3万円の特別給付金を支給するそうです。
これは対象が1800世帯ということで、分かっているので、管理しやすいですね。
その3 5月連休明けから9月まで保育園と小学校の給食費を無償とする、ということで、
予算額は保育園と小学校合計で2億6730万円。
その4 医療体制の整備では、平塚市民病院の感染症対策に1億円を投じるのだそうです。
ウイルスを殺菌する紫外線照射システムを初めて導入し、人工呼吸器など高度医療機器を充足させるため。
その5 今回落ち込みが激しかった飲食業者へのサポートとして、

クラウドファウンディング立ち上げと管理の費用を500万円負担。
などなど、トータル43項目の事業を進めているそうです。
で、ここで、さらに新たな追加。
なんと、新型コロナウイルスで生活に影響が出た世帯に、米3kgを配布することになった、というんですね。
先着順に200世帯分です。
なんか終戦直後の救済策みたいですけど、正直、米3キロというのは、それなりにありがたい援助ですね。
ただ、先着ということと、何を基準に生活に影響が出たと判定するのか。
お金でなく物ですから、振り込みというわけにはいかない。
どこかへ誰かが取りに行くのだと思うのですが、これってちょっと厄介ですよね。
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ことほど左様に、ものをあげる、お金を上げるというのは、
微妙に問題が起きがちです。
そして微妙なところでトラブル。
不思議なもので、もらえることが確定していない時は、
それはまだ自分のものではないでしょ。
でももらえることが確定すると、自分のものです。
で、自分のものになったとたん所有権が発生したと思うんですね。
そこで、所有権的権利が発生したと勘違いする。
宝くじを買って、一等の賞金は自分のものだ、と勘違いする。
抽選の結果外れる。
すると、なんか面白くないんですね。
自分の権利が奪われたように思うんです。
そんな感情が絡むから、ちょっとしたミスでもあろうものなら、
ひどくもめるんですね。
ですから、ものを上げるまたは、お金を上げるというのは、慎重に考えなきゃいけない。
特にその資格に認定と渡すタイミングですね。
実際、今回の国の持続化資金については、いささか不快な感じを持ちました。
まずは、当初配られた資料にはないものを提出しなければいけない、ということ。
まして諸証明書をPDFで添付せよというんですね。
そんなことやったことない。
いや四苦八苦しました。
でもまあ、そこそこの支援金が得られそうなんでそこは我慢と頑張りましたが、
心の中では、不満たらたらでした。
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だいたい、国民一人当たり10万円というのは本当に必要だったんでしょうか。
そもそもがコロナで自粛を強いられ、それによって生活被害を受けたということが前提でしょ。
まあ平たく言えば、いろいろとお困りでしょ、というお金ですよね。
で、案の定、ある調査によると、その10万円の使途が明らかになってきました。
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政府が国民に一律現金10万円を給付する「特別定額給付金」の使途予定です。
その使い道は「食品、飲料品」「貯金」「食事」がベスト3です。
「食品、飲料品」で30.8%、次いで「貯金」で27.5%、「食事」で24.1%となった、そうです。
だって、特に貯金って、今生活に困っている、という人の答えではないでしょ。
つまりある意味お金が死蔵されてしまうことです。
コロナ後の経済対策の最重点は、経済の活況でしょ。
いろいろと使ってもらい、それによって、金周りがよくなり、活況に結び付く、
という経済の循環のはずです。
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だから私は消費税の一時的であれ、%を下げるとか、場合によっては、0%にするとか
いう方が何より平等ではないか、と考えたんですね。
で、消費税については、なぜか議論されませんでした。
なんかこんなことでも政治家のセンスを疑いますね。

| 水嶋かずあき | 平塚のこと | 13:09 | comments(0) | - | - | - |









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