水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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人類の英知を結集しても無理かもしれない

今のテレビドラマの半分ぐらいは、サスペンス系のものです。
アメリカのTVドラマも似たり寄ったりです。
で、基本は人殺しがあって、犯人探しをする。
大体は意外な人が実は犯人、という設定が圧倒的ですね。
最初っからどうもこいつが怪しい、そして結果やはりそうだった、というのでは、
脚本家の資質が疑われるでしょ。
で、日米のドラマの比較をすると、
圧倒的な違いが、その殺害方法です。
アメリカでは銃が使用されることが多いですね。
バン!と一発。
日本では鈍器で殴るか、押し倒されて頭を打つか、
首を絞めるといったところ。
まあ、アメリカのような銃社会か、そうでないか、というのがよく反映しています。
で、いずれにしてもです、共通していることがあるんですね。
私たちはとかく、ストーリに流されますが、
殺人事件発生、というところから話が進む。
なので、犯人探しに集中しがちですが、冷静にチェックしてみると、
殺人の動機というのが、あまり納得できない。
幼少のころから、心にひずみを抱えていたのが爆発したとか、
心を傷つけられたので、その反動で殺してしまったとか、
まあ、ちょっとした利権とか、金品とかの我欲に負けて、人殺しに及んだ、とか、
普通そんなことで人を殺すか、と思うような動機が多いですね。
たしかに、その心底には、多少なりともそういう思いが生まれたとしても、
人を殺すという憎悪にまで増幅はしないと思うんですよね。
ですから、押しなべてサスペンス物は、ここの部分が弱い。
動機が希薄なんですね。
まあ、なくはないとは思うのですが、そこまでするか、という感じです。
.
これは、人は憎悪という要因をDNA的要因として抱え込んでいるので、
なんだかんだと憎悪の感情は持っています。
しかし、これは、人が築き上げてきた社会性というものにとって、
本質的に支障になるものです。
社会性を維持するには、憎悪の感情は大いに障害となるものです。
しかし、DNAですから、本能に無限に近いものです。
つまり、人間とは、そう言う生き物なんですね。
それゆえに後天的、つまり、教育的作用で、その本能を鎮めなくてはいけない。
これが人間の人間社会の大きなテーマなんです。
.
しかし、現実は、憎悪することに関して、野放図な状態になっています。
アメリカの大統領は、口を開けば憎悪の言葉を吐く。
お隣韓国では、国を挙げて、日本という国と国民に対して憎悪を抱く教育をする。
まあ、100歩ゆずって、憎悪されるような過去があったとしても、
国民に憎悪という感情をはぐくむということを、国策的に行うのは、
大きな間違いです。
人が憎悪という感情を持つということは、その反対の寛容とか、温情とかの存在量を減らしてしまうでしょ。
一言でいえば、愛の量が減るでしょ。
.
人が持つべきものは、愛なんですね。
憎悪を増幅して平和は達成できない。
あのひどい格差の中から黒人の人権をとり戻そうと、南ア共和国のマンデラ首相は、
必要なのは許し、だ、と説いたではないですか。
憎悪を解くのは、反対側にある寛容の精神を増大することなんですね。
憎悪がふつふつと膨らんでゆくように、愛とか寛容とかもふつふつと膨らませることができるはずです。
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人間が最も情けない性質を反省するとしたら、
間違いなく人種差別の意識でしょ。
こういう勘定を抱え込んでいては世界平和は夢物語になってしまいます。
残念だけど、人間って、そういう要因を抱え込んでいるんだという認識から、
現実的な方法を考える必要がありますね。
もう、理想論だけでは、平和は絵に描いた餅になってしまいます。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 09:34 | comments(0) | - | - | - |









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