水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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正義は損なわれていないのか

私は、現在、ローカルのテレビ局、ラジオ局の両方で、
番組制作のボランティアをしています。
なんとなく、両局とも運営している人たちと顔なじみだったこともあったりして、
結果的にそういう立場になったのです。
この二つのボランティア組織は、およそ25年前に設立され、
そもそもがその設立に主体的にかかわってきました。
ちょうど年齢でいえば、50歳になった時。
それまで手掛けてきた地域でのボランティア活動や、
青年会議所での活動(OBになっていましたが)なども
一段落してきたので、50歳という節目で新しい活動も悪くないと考えたのです。
まして、私は大学で早稲田大学の文学部演劇専修という特殊な選択をしましたので、
まあ、ローカルとはいえ、多少はメディア系のことについては、なじみがあったからです。
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早稲田の演劇に関する大学としての基礎は、

その昔、坪内逍遥、二葉亭四迷などの先人による実績、功績に基づいていて、
独立した演劇博物館を擁しているなど、演劇という分野でのアカデミックな専修は、
お手物のだったのです。
で、そこに集ってくる学生たちは、

真面目に演劇の研究をしようとするもの、1割ぐらい。
演劇という領域に強い関心があり、できればその世界で身を立てたいと望むもの3割ぐらい。
演劇という柔らかなテーマで、4年間のんびり学生生活を楽しもうというもの4割りぐらい。
後は受かっちゃったから、まあ、在籍しておくか、というもの2割ぐらいの比率だったと思います。
私は最大派閥の学生生活を楽しもうに所属していました。
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こんな連中が学友なわけですから、授業もさることながら、校外での活動が中心みたいのところがあって、
様々な新劇系の舞台を見に行ったり、映画を見に行ったり、仲間と芝居を公演したり、
まあ、あれこれと楽しい学生生活があったのです。
校外での活動もさることながら、授業は授業でそれなりの専門性を持っていました。

ですから、在籍している以上専門的な科目の履修もしてきました。
あまり記憶にないのですが、近松門左衛門とシェークピアの台本の比較をするという比較演劇論とか、
テレビの番組制作をアカデミックに解析するというテレビ概論とか、
シナリオについての構成を分析するシナリオ研究とか、
まあ、普通にはあまり役立ちそうもない科目を履修しました。
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ですから、50歳になって、目の前に登場してきたラジオ、テレビの番組制作というのは、
言いようによっては昔とった杵柄だったのです。
それと、30代、40代と青年会議所の講演でしゃべるという訓練をしてきたので、
まあいつの間にか、おしゃべり親父になっていたんですね。

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講演というのは、ある主張のために自分で言いたいことの筋道を組み立てます。
シナリオらしきものを用意するということです。
テーマとか、講演時間とかを組み込んで、それで、逸脱しないようにコントロールするわけです。
で、いざ始まると、こちらは一人、相手は多数です。
そこでやはり、理解してもらうための工夫が必要になります。
もちろん、言葉で様々に表現するのですが、私は講演の経験を積むたびに、
少しづつ、何をすべきなのか、ということを理解してゆきました。
形は何であれ、基本は正義を訴えることです。
これを外してはいけない。
そして、講演の形態は、一人芝居なんですね。
作、演出、さらには演ずるのも一人でやるわけです。
ある時このことに気づいて、
大学時代に、意味ないと思いつつ履修した多くの勉強が、役に立っていることを実感しました。
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その意味でも、ラジオ番組を作るとか、テレビ番組を作るとかについては、
積極的に取り組みましたし、
おそらく通常の人以上に、ある信念を持ってたと思うのです。
幸いかな、今は現職の縛りがありませんので、まさにご隠居的時間を謳歌していますが、
大学の門をたたいて、57年余り。
いまだに、一つの道の中で生かされているということのありがたさを感じています。
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先日、SCNクラブ(テレビ番組の制作ボランティア団体)の新会員の人に、
番組制作の手ほどきをしました。
もちろん稚拙ながら手作りマニュアルによる講義です。
シナリオの構成から、撮影の段取りの組み方。
カメラアングルの決め方など、かなり細かい分野まであるのですが、
その中で、作品テーマの取り上げについての注意点というのがあります。
もちろん、視聴者に見てもらうので、視聴者目線で、
面白いとか、興味を引くとか、情報として役に立つとかの項目をチェックしながら、
ゴールを見定めてゆくのですが、
一番肝心なこと、それは社会正義に基づいているのかどうかなのです。
しょせん素人の集まりですし、高邁な理想を抱いて、クラブに入ってくるわけではありません。
でも、一人の人間として、心の中に消せない正義感というものはあるはずです。
ローカルのささやかなテレビ番組を作るスタッフと言えど、
ジャーナリストの端くれです。
であるが故に、正義というジャーナリストの誇りまで持っていないとしたら、
それこそただのお遊びになってしまうでしょ。
今時だったら、そこそこ内容のある映像を作り出すYOUTUBERは山ほどいます。
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さてその意味で、先日話題としては下火になりましたが、テンピン麻雀問題で、
辞任した黒川何某と、麻雀をしていた新聞記者については、
これといった情報がないでしょ。
何より、新聞社として、そのような関係があったということで、
ジャーナリズムの正義が損なわれなかったのか、ということを検証すべきですね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:51 | comments(0) | - | - | - |









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