水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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言った通りじゃないか

何か不都合なことが発生すると、
人は誰かに責任を求め、時に詰め腹を切らせます。
本来、責任を取るのはトップのはずですが、そのトップがグダグダ言い訳を言って、
トカゲのしっぽを探すんですね。
まあ、人間の悲しい性ですが、よくあることです。
.
今回のコロナ騒動でも、いまだ収束していないにも関わらず、
トカゲのしっぽ探しが始まっているようです。
そこに白羽の矢が立てられたのは、西浦教授。
別名8割おじさんとか言われている、いや自称?方です。
.
ここにきて、なぜか8割おじさんに非難が集中し始めました。
私は、非難すべき要因は一つもない、と思っているのですが、
今回の騒動で、人それぞれスタンスが異なり、
ざっと仕分けると、病理解明優先派と、経済復興優先派の分かれます。
一般庶民にしたって、経済的打撃をもろに食っている人は、
なぜ8割だったんだ、ぐらいの批判をしています。

挙句の果てに、

経済的な落ち込みによって自殺者が増える。

その数2000人と想定すると、ウィルスから人を救うのか、

経済の困窮から人を救うのとどっちなんだ、と。

これって比較すべき内容なんですかね。

その人の価値観に問題あり、と私は思います。

.
冷静に整理してみましょう。
中国でどうもとんでもないウイルスによる感染が拡大しているようだ、
という情報が日本で表面化したのは、1月の半ばです。
で、もしかしたら、きちんと備えないとこれは日本も巻き込まれるぞ、
と警戒すべき論が一般化したのは、2月のはじめです。
恐れていた通り、日本の水際作戦はいとも簡単に崩壊し、
3月には、感染先進国になってしまいました。
.

そこで専門家チームが正に日夜奮闘しその対策を立てましたが、
当時その対策に私たちはあまり実感を持って理解していなかったと思うんです。
それこそ3密ってなんだ、ぐらいの調子だったでしょ。
挙句の果てに、人で8割削減といういことが出てきた。
ロックダウンが現実味を帯びてきたわけです。
.
さ、ここで問題です。
あの8割説が出てきたときに、これに対抗する理論的な根拠がある対応策を誰かが示したのか、
ということです。
ただただうろたえていただけでしょ。
まして、このまま何もしなければ42万人死亡、と言われたのです。
ここで、この42万人死亡の条件を思い出してほしいのですが、
何もしなければ、ということです。
もちろん、対応策を専門家の意見をベースに打ち出したわけです。
おかげさまで、地獄を見ないで済みそうです。
この42万人について批判めいたことを言う人がいますが、
よくある、主張をする上での良いとこどりの主張ですね。
何もしなければ、という言葉を省いています。
.
話は変わりますが、時に、認識を深めるために、

多少は内容を膨らませていうことって多いでしょ。
よく使うのが、みんな言っていた、というやつです。
私はその言葉を聞くと、誰と誰なんだ、貴方の言うみんなって何人のことなんだ、
と聞き返すことがあります。
まあ、正直一番使ってはいけない言葉ですね。
それはともかく、
例えば、南海トラフ地震の発生率が、今年になって、30年70%から
30年80%に上方修正されました。
つまり発生確率が高まった、というわけです。
この数値の修正はだれがどのような根拠で決めたのか、ということが気になっていました。
当然専門家の人たちの意意見が集約されていると思ったのです。
ここで、コロナ騒動と構造が重複してくるのですが、
純粋に科学的見地としての推論と、それによる社会的影響への考慮について、
時に相反することがあるものです。
で、どうも漏れ聞こえてくる情報として、

70%が80%に上乗せされた具体的根拠は希薄なようなんですね。
ただ、大いに警戒を要するという点では一致していたようで、
70%より80%のほうがその気になる可能性が高い、と考えたようなんです。
結果、なにも起きなくても、20%は起きないという部分を取り上げて、

80%の妥当性を説明できるわけです。

つまり、防災に携わると実感すると思うんですが、
まずは他人ごとだと思って、真剣に防災対策に取り組まない人が多いのです。
正に正常性バイアスの集団みたいなところがあるんですね。
したがって、コロナ対策でも同じようなところがあったのじゃないでしょうか。
このコロナでは、著名人の死亡が影響をしたと思うんです。
一挙に、正面から取り組むきっかけになりました。
.
でも、42万に死亡に関しては、ここにきて、ちょっと大げさだったんじゃない、とばかり、
反論が出てきたんですね。
そのせいか、新たなコロナウイルス対策の会議に、
西浦教授は外されてしまいました。
ちょっと反応がエキセントリックですね。
わたしは、IT系の理論派は絶対に必要だと思います。
実際ここにきてスパコンの富岳を使って様々な趣味レーションをし、
これを映像化して、3密対策の意味などを裏付けていますが、
基礎データの取扱いとしては専門家の知識が必要でしょ。
何人かのうちの一人としては必要な存在だったのだはないか、と思ています。
.
6月半ば、いささか自粛にうんざりしてきた世論に後押しされ、
わきが甘くなってきたときに、
西浦教授はこんなことを言いました。
「生活を戻せば都内は7月にはまた1日100人に戻る」と。
.

その通りになったでしょ。

だから言ったじゃないか、と。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 09:44 | comments(0) | - | - | - |









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