水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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正義の基準

例の広島の河井夫妻の選挙違反疑惑についてです。

.

報道によると、両名とも、投票を依頼したものではない、と無罪を主張。

弁護側は、受託側、つまり現金を受け取った側の人たちも、

もし、検察の言うような選挙違反であるなら、

選挙違反に問われるべきなのに、全員が不起訴になっている、と。

つまり、受ける方が不起訴相当で、渡す方が有罪なのは、法的に矛盾している、

という論調でした。

ま、確かに、これは弁護側の言い分もわかるでしょ。

.

でも、こういうのって、刑事事件の中で、主犯と従犯がいるように、

同じ事件にかかわっていても、罪の量は異なるわけですから、

渡す方と受け取る方が同じ量刑とは、一概に言えないわけですよね。

ま、それにしても100人を超す受ける側の人たちが、一人も起訴されないって、異常でしょ。

選挙違反の投票を依頼する意図をもって、現金等が授受された場合、

当然ですが、その金額で刑の重さが変わります。

ですから、全員不起訴と言うことは、検察にも忖度があったとしか思えません。

不起訴と言うのは、なんとなくグレーゾーンだけど、裁判で有罪を立証で来るかどうか、

十分な材料がそろっていない、とか、微罪とかの場合、不起訴になりがちでしょ。

私たちには、結果として、不起訴となるということは、罪を問わない、イコール無罪と言うことの感覚があるじゃないですか。

ここが大事なんですね。

不起訴イコール無罪。

.

例のテンピンかけマージャンの関係者も、無罪でしょ。

つまり、これからは、テンピンまでならかけが許される、と言うことになりませんか。

そもそも、公選法は受領側も「被買収」として罪に問う規定されていて、

法定刑は3年以下の懲役か禁固、または50万円以下の罰金となっています。

で、今回、現金供与額は5万〜300万円で、

最も多かったのは亀井静香氏の元秘書、元県議会議長は200万円、辞職した前三原市長は150万円だったのです。

テンピンの話ではないですが、公選法の場合、10万円がボーダーのようで、これを超えると、通常は起訴されるそうですが、

今回は200万だろうと、150万だろうと、これに引っかからない。

と言うことは、素人判断ですが、受領側は、今後、200万ぐらいまでは不起訴になる、と言うことでしょ。

以前のブログにも書きましたが、裁判官の判断は、

前例主義と言って、かつて同様のケースでどのような判決が下されたか、と言うことが非常に大きなポイントになってきます。

これは同じ司法の飯を食っている検察も同じで、どのレベルの状況かによって、起訴、不起訴を決めてきたはずです。

と言うことは、本当に受諾側としては、200万円まで不起訴になってしまうんでしょうか。

こういう、恣意的な判断を検察が繰り返していると、国民は、

その基準のあいまいさによって、裁かれるかどうかが決まるということへの、

司法に対する不信感を募らせてくるのではないでしょうか。

.

ちなみに、様々な事案別の別の不起訴率は下記の通りです。
強盗の不起訴率:26%
傷害の不起訴率:35%
暴行の不起訴率:53%
窃盗の不起訴率:36%
詐欺の不起訴率:33%
恐喝の不起訴率:36%
横領の不起訴率:32%
強姦の不起訴率:43%
強制わいせつの不起訴率:40%
公然わいせつの不起訴率:20%
覚せい剤取締法の不起訴率:17%
大麻取締法の不起訴率:37%
売春防止法の不起訴率:37%

暴行が高いのは、おそらくどっちもどっちみたいな、暴行に至る遠因みたいなものを分析してゆくと、

受ける方も悪い、みたいなところがあるんでしょうね。

正に喧嘩両成敗。

逆に、覚せい剤に関しては、相当に証拠固めを進めてうえでの、確信的逮捕が前提なんでしょうね。

だから起訴率も高い。

強制わいせつが40%で、公然わいせつが20%と言うのも、

おそらく、強制わいせつの場合、見えないところで行われたことが多く、

公然わいせつの場合は見えるところが多いからではないでしょうか。

.

ま、同じ犯罪でも、実に様々ですが、ひとつ気になっていることがあります。

それは、不起訴処分と言うことは、無罪」に近い判断をするわけで、

検察が有罪を証明できなければ無罪なのか、と言うことになりませんか。

これは国家権力の一つですものね。

罪人を無罪にする、と言う権力を検察は持っているということです。

ちょっとしっくりしないでしょ。

.

それともう一つ、これは人類の永遠の課題かもしれませんが、

心証と実証との区分けです。

今回の河井夫妻のように、身を守るためには、多少ウソでもつく。

そんな気はなかったと。

そんな気があるのか、なかったのかは、だれにも分からない。

物的状況を積み上げ、そんなわけないだろう、として罪を追求することになるわけですが、

ここで、事実としては、金を渡した。

まあこれはもう否定のしようもないことなので認めました。

しかし投票の依頼を意図したものではない、と言う、心証、

つまり誰も真実を知ることのできない世界のことで、防御してきたわけでしょ。

殺人犯が、殺意はなかった、と言うようなものです。

でも人一人死んでいるなら、そこはすでに何ポイントか有罪に近づいているでしょ。

.

.私は、この実証部分と心証部分、をセットにした判断方式を採用すべきじゃないか、と思っています。

実証部分で、金品の授受があった場合は、70ポイント。

投票依頼の意思があった場合は、30ポイントが足される。

と言う風にです。

で、被告は、当然そんな気はなかったと白を切るでしょ。

でも、渡してしまったということが、事実、当選祝いであったとしても、70ポイント分有罪なんですね。

検察の努力と、本人の良心の変化で、残りの30ポイントを満たすことがあればそれはそれです。

でも、大体悪いことする奴は、そんな事平気の平左でうそをつきますから、

ここは、どう転んでも責めて7割程度の有罪を確定すべきでしょ。

つまり、このシステムの大事なところは、検察の忖度を許さない、と言うことです。

..

検察こそ、正義の基準にならなくて、世のなかどうなる?と思いませんか。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:25 | comments(1) | - | - | - |
少々時期遅れですが、コロナ各種助成金の政府下請け企業の件について、動議します。

行政事務は行政内で完結しているもんだと、思っていた私は左様なアウトソーシングな仕組みの存在に、そんなもんで良いのかと、しかもあの電通とか、丸投げとか耳にした時、太平洋戦争で軍部に癒着して私服を肥やした忌まわしい悪徳企業、機関を思いお越しました。
重大な非常時に国民に対して報いる為の財政出動が、裏を返せば親方日の丸、不正の臭いが紛々、それって俺達国民が納税の義務を果たした財源なのに、全く不愉快千万!

せめて国と地方自治体がこの非常時にタスクフォースを組んで、所轄部門の能力を超えるようであれば他部門も有期動員して、トリアージ対応をすべきでしょう。それでも覚束ない作業をアウトソーシングするのであれば私は納得しましょう。

もう一つ、少子高齢化時代に是非取り組むべき社会構造改革案。
65歳でリタイアして、元気な高齢者が有り余るほどいます。一方で役所に行って窓口の若い職員に少し込み入った話しをすると、件の職員は上司と私の間を廊下トンビの様に飛び回ります。これはあらゆる民間でも同じ図式でしよう。
要するに知的インフラサービスの蓄積が欠如しているのです。そこで未だ四半世紀も存える事が出来る、リタイア組の豊かな経験則を放っておくほどご時世は余裕がありませんし、社会の宝を活用すべきだと思います。人がリタイアした時点でそれぞれの専門別に予備役登録をする。現有公務員のキャパを遥かに超す非常時にはその予備役を非常招集して、昔とった杵柄部門で再び社会に貢献する。年老いても自分の存在感を発揮するって素晴らしい事ですね。

「中小企業の持続化給付金が国と地方の役所の現役と予備役パワー(元公務員、民間企業総務経験者)
によつて支給されました。
その事務費用は376億円で済みました。予備役の皆様ご苦労様でした。」
なんてニュースを聞いてみたいね!
|羮企業総数 380万社
動員予備役 23.5万人
       (47県X5.000人)
M夙役一人受持 16社
       ( 爿)
ね夙役支払い総額 376億円
       (×1万円×)
実際は政府がリクルートに支払った委託費は942億円でした。

尚、この予備役諸氏は年に一度の活動報告、情報交換、懇親会を行い、最後に登録の更新或いは返上を全国を小分けにした会場で行います。又、非常招集時には念のため高齢者検診(劣化度調査)を堂々と実施します。残念ながら登録返上者には退役本退役感謝状と交通費1万円をお渡しすると良いでしょう。

「国家に対して国民が進んで貢献して欲しい!」と啓蒙したJFケネディの言葉は、重いですね。



| jfk jfk緑川 | 2020/08/28 3:46 PM |









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