水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
命名と時代の流れ

平成の時代では、生まれた月が3月なら「弥生」「やよい」とか、
5月なら「皐月」「さつき」とかの命名をすることが少なくなりました。
もっとも、12月生まれで師走ちゃんなんて言うのは聞いたことがありませんが。


で、平成30年間で最も人気があった命名は、
男の子、第1位、翔太(しょうた)、第2位、翔(しょう)、第3位、健太(けんた)
以下、蓮(れん)、大輝(だいき).

女の子では、第1位、美咲(みさき)、第2位、葵(あおい)、第3位、陽菜(ひな)
以下、さくら、愛(あい)と続きます。
これは 漢字と読みの双方でのランキングですが、
読みだけで言うと、これは平成18年一年間のものですが、
男の子は、第1位、ハルト、第2位、ユウト、第3位、ソウタ
女の子は、第1位、ユイ、第2位、アカリ、第3位ハナとなっていて、
表現する漢字は、また何通りもあって、平均でも30通りの漢字が使われるようです。
ま、多様な表現ができるというわけです。

 

中高年の方々の場合、友達の名前を思い出して見てください。
ま、その頃の流行もあるという前提ですが、大体は漢字を見て読めたでしょ。
今の子たちの名前は、すぐには読めない子が多いです。
私は、毎年、マンションの新入生おめでとう、と言う行事をしているんですが、
そこで、掲示板に新入生の子の名前を張りだすんです。
でも、読めない子が何名か必ずいますね。
そこでフリガナを付けるんですが、
その難読度については、年々増えてきてるような気がします。

 

日本の法律では、命名に使える漢字は制限があって、
少しづつ増えてはいますが、なんでも使えるというわけではありません。
一方、読み方は全く自由なんですね。


例えば、成田緑夢君、
平昌パラリンピックの男子スノーボードバンクドスラローム金メダリスト
なんですが、ナリタグリム、と読むでしょ。
グリム童話のグリムなんでしょうね。
で、グリーンの緑と夢を足し算した。
まあ、しゃれたネーミングと言えばネーミングですが、
少なくとも私たちの時代には存在しない考え方ですよね。

 

私は、一耀、と書きますので、実は難読の名前の方でした。
ですから、お名前は、と言われて口で説明するのに、随分と苦労しました。
かずは、横一棒、あきは洗濯のたく、または曜日のようのヘンを光に変えたものです。
といって、なおかつ空書をしないと、なかなか理解してもらえないのですね。
正直、面倒な名前だな、と思っています。
 

さて、様なネーミングと言うのは、時代によって変わってくるのです。
ま、多少の違和感があろうと、時代の流れ、ということで納得してしまうんですが、
これはいかがなものか、と言うのが、「高輪ゲートウェイ」。


山手線の新駅名、品川と田町の間の新駅で、高輪あたりに作られた山手線30番目の駅です。

まあ、グリム君が十分に受け入れられているんですから、
これまた時代の流れ、ということで、いいんじゃねえ、としたいところですが、
私は、これは、言葉の問題よりは決め方に不満があるんですね。

 

以前、紅谷パールロードは、紅谷会、という名前の商店街でした。
ま、正確には、道を挟んだ各商店を束ねた組織名です。
で、老朽化していたゲートや照明塔などのリニューアル工事をすることになり、
併せて、時代に沿ったネーミングに変えないか、ということになったのです。
役員会でもいろいろな案が出ましたが、
ここは、この商店街においでいただくお客様の声を聴いてみようということで、
ネーミングに関しては、公募することになったのです。
で、50通りぐらいの応募がありました。
まあ、最初から選外、という感じのものもありましたし、
なるほど、と言うネーミングもありました。
私個人の感覚では、ベニヤード、と言う作品が気に入ったんですね。
「紅谷」に、あるエリアを示す「ヤード」の合成語です。
これを推薦したのですが、他の人は好みもあって、ほかのものを推薦する。
ま、好み同士がぶつかるわけです。
そこで、その時の議長が、だって公募したんだろ、と一言。
そこで、もう一度初心に帰って、最大数を集めた紅谷パールロードに決定したのです。

そうなんです。


新駅名は公募をしたのです。
その結果、「高輪」「芝浦」「芝浜」が上位を占めました。
で、応募数では130位だった、「高輪ゲートウェイ駅」に決定したというんです。
IT系の用語としてはゲートウェイと言う概念は理解されていますが、
まだまだ一般的な概念が定着していないという意味においても、こう言う表現はいかがか、と思うでしょ。
まして、その内幕がだんだん暴露されてきて、応募総数は36通。
1通はコピーライターで、残りの35通は広告代理店の社員らしい、とまで言われているのです。

 

私が自分の好みでベニヤードを選択したら、応募した他の人は極めて不快感を示すでしょうね。
公募の本来は、知恵を集めるという以外に、その言葉を支持するという意味が含まれるからです。
この新駅公募に関して、最初から、
いわゆる候補名の募集であって、数による投票結果を重視するものではありません、
とか事前に言ってあればよかったんですね。
最善策は、面倒でも、候補名の公募を第一次で行い、
その中から選考委員会が望ましいと思われるものを5つほどに絞って、
再度投票してもらえばよかったんでしょうね。
そのあたりの配慮が足りなかった。


もともとで言えば、会社が勝手に決めてよかったはずです。
しかし、そこで、公募と言う形式を採択したのは、
前段階における利用者の親和性を高めようという期待があったはずです。
にも関わらず、異論反論続出になってしまったわけで、
そういう意図を生かしきれなかったのは、読みの浅さでしょうか。

| 水嶋かずあき | - | 11:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
土光敏夫さんの再来を待つ

なんとなく、情けない話が多いですね。
それは、人間の欲に関する話です。

 

私はしばしば、必要以上の金を手にして、何をしたいのだ、と思っています。
それは歌手が大ヒットを飛ばし、高額なギャラを手にするということはあるでしょう。
スポーツ選手が能力を発揮し、億単位の年俸で契約をするということもあるでしょう。
しかし、生産の現場では、収入と支出のバランスで成り立つわけですから、
収益については、いわゆる3分割の法則のようなものがあって、
消費者・労働者・資本家に恩恵が与えられるべきです。


何が優先するのかは企業の考え方ですが、少なくとも経営者は残った取り分の分配が本来です。
それは、企業の目的を整理すれば明白なことですが、
ひとことで言えば、幸せな社会生活にいかに寄与するかでしょ。
人々の歓びにつながらない企業活動は、どこか根本が間違えているはずです。


その意味で、3つの分野への分け前は、これで十分か、と言うチェックが必要で、
まず自分自身の報酬が十分か、と考えるのは、正しい在り方ではないと思うのです。

 

いままで、人類が様々な社会的な状況を経験してきて、
歴史的に繰り返されていることは、貧富の差に対する不満です。
「富」側の人は能力の差を正当化しようとします。
「貧」側の人は、社会のシステムと不運のせいにします。
そのそれぞれの主張はどうでもいいことです。
基本的にそれまでの生き様の因果が、形になってきたわけですから。
とはいえです。
「富」は無限であっていいはずがない。
その理由ですが、正当な生き方に必要な原資は無限であるはずがないからです。
極端な話、年収1000万円あれば、上等な生活ができるでしょ。
1億円が必要な理由は何なんでしょうか。

私は、かみさんとの年金の合計が年で300万円そこそこ。

でも十分に生活できますので、今、二つの会社の名目的社長をしていますが、

報酬はゼロです。

だって、年金で生活できるからです。

 

そして、無限であっていいはずがないというもう一つの理由。
人類が生産できる富は、一定量で、これの中からより多くとるということは、
後の人は、少なくなった残り物を分ける、ということにつながります。
つまり独り占め状態が派生し、「貧」に本来分け与えられるべきものが、少なくなってしまうという
アンバランスが生じるからです。
限定された人数、100人のコミュニティを想定してみましょう。
そのコミュニティの総生産高の半分を1人の人間が得ているなんて、
いくら能力の差があろうと、納得できないでしょ。

残りを99人が分け合っているのです。

これが現実です。

貧困が問題なのではなく、富裕が問題なのです。

 

産業革新投資機構という機関があって、経産省関連の事業として、
先端技術や特許の事業化を支援することを目的に立ち上げられました。
投資対象となるのは、大学や研究機関に分散する特許や先端技術による新事業、
ベンチャー企業の有望な技術、国際競争力の強化につながる大企業の事業再編などです。
ま、国際化が進む中、競争力強化を計って、
そういう芽を持った企業をテコ入れしようというわけです。
で、その社長になったある方が、自身の報酬を1億円以上でないといやだ、
と駄々をこねているんです。
この数字、何が根拠なんでしょうかね。
家賃だの電気水道代だの、食費だの、衣料費だの、ひっくるめて、
あと何にいくら必要だ、と言うんでしょうか。
もっと欲しいというのは、何の理由にもならないでしょ。

ほぼ、ゴーンの理屈ですね。

 

こんな世相を見ていて、私は、若いころ憧れた方の一人、土光敏夫さんを思い出しました。
メザシの土光さんです。
土光さんは、石川島重工業・石川島播磨重工業 社長、東芝 社長・会長を歴任、
日本経済団体連合会第4代会長に就任し、「ミスター合理化」と言われた人です。
経営状態が傾いた企業を次から次へと渡り歩き、次から次へと立て直した企業再建の神様みたいな人です。
で、その手腕を見込まれて、1981年、鈴木善幸首相の時に第二次臨時行政調査会長に就任しました。
その就任に当たっては、
1.首相は臨調答申を必ず実行するとの決意に基づき行政改革を断行すること。
2.増税によらない財政再建の実現を計ること。
3.各地方自治体を含む中央・地方を通じての行革推進すること。
4.3K(コメ、国鉄、健康保険)赤字の解消のため、
特殊法人の整理・民営化、官業の民業圧迫排除など民間活力を最大限に生かすこと。
を就任の条件とし、実現化にその手腕を発揮したのです。


土光さんは、いくらくれなんて言いませんでした。
NHK特集で、行革の顔として土光敏夫に密着したテレビ番組が製作され、放送されましたが、
私はこれを見た記憶があります。
土光さんの行政改革に執念を燃やす姿と、土光さんの生活の一部が取材されていました。
で、土光さんの普段の生活を垣間見れたのですが、
穴とつぎはぎだらけの帽子、奥さんに「汚いから捨てたらどう?」と言われた使い古しの歯磨き用コップ。
農作業用のズボンのベルト代わりに使えなくなったネクタイなど、
質素そのものの生活でした。
そして、やらせでもなんでもなかったのですが、
奥さんと2人きりの夕食の食卓には、メザシに菜っ葉・味噌汁と軟らかく炊いた玄米だけでした。
高級ワインや和牛のステーキなど縁遠い話です。
 
不振の企業再建としてはあのゴーンも評価されていますが、
正直、土光さんの足元にも及ばない。
少なくとも、人間性と言う最も大事な資質では、月とすっぽん、天と地の差があります。
あの経団連会長時代、日本の大企業の組織の頂点ともいわれる立場にいたころ、
通勤には公共のバス、電車を使っていたそうです。

こう言うのって人生観だと思うんです。
億単位の報酬を要求するっていうのも、その人の人生観。
しかし清廉な手によれば、清廉な結果が出てくるはずです。
その意味で、何が正義なのか分からないのですが、
多額な報酬を得ようとすることが清廉な結果を出すわけがない、と思うんです。

どうも、最近、この土光さん的な人材が、しばらく登場していませんね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
通販3連敗か

年を取ると、いわゆる生体的機能がいろいろと落ちてきます。
髪は薄くなり、しわは増え、あちらこちらにシミが目立つようになり、
見た目だけでなく、筋力の衰え、柔軟性の欠如、関節の不具合、
視力や聴力も衰え、年がら年中、歯の治療に通うようです。
当然下半身の活力も失せてしまいました。


今思い返せば、二十歳のころの充実した肉体は、まさに、雲一つない晴れ晴れとした空でしたが、
今は、曇り空、いやすでに、ぽつぽつ降り出してきたような空模様です。

もう取り戻せるわけではないのですが、
でも、少しでもあのころに近付けないだろうか、と切望してしまいます。

なんだかんだの肉体的減退は、徐々になってきましたので、
微妙に、それぞれの段階で受け入れてきたのですが、
ここは何とかならないのか、ということが一点あります。

それは睡眠です。


睡眠の質が非常に悪くなってきたんですね。
要は、深く眠れない。
連続して眠れる時間が4時間ぐらい。
目が覚める要因がいくつかあるのですが、一つはトイレ。
ま、これはいくら寝る前に絞りだしても、限界があるわけで、
どうしても尿意で目が覚める。
で、そのまま床に付ければいいのですが、
なぜか、目が覚めた途端に眠気が飛んでしまうんですね。
ですから、そのまま起きてしまうことがしばしばです。
と、とんでもない時間になることが多く、
時に、夜中の3時前後なんてこともあります。

 

起きるに早すぎるでしょ。
先日、目が覚めたついでに、たまっていたメールの返事を書いて送信したんですが、
翌日の返事に、3時に起きているんですか、と驚かれました。
いや起きていると言えば起きているけど、たまたま目が覚めただけです、と。
まあ、老化現象の一つです。


そんなくらい、眠りが浅いので、よく夢を見ます。
その夢も、夢とうつつの中間みたいな夢で、時々これは夢だ、と分かって見ていることがありますね。
これは年を取った経験なのか、見たい夢を見ることがあります。
うつつ状態の時に、さっきの続きを見よう、と言うことです。
ま、大体続きを見ることはできます。
もちろん、いやな夢は、続きを見ようとは思いませんけど。

 

で、それなりにいい睡眠がとれるよう工夫はしているんです。
まずは、掛け布団ですね。
これは、一番下の触感のいい薄い毛布と、断熱性のある毛布、さらに上掛けと
3枚かけて寝るんですが、朝起きると、三枚ともばらばらにばって、あちらこちらで丸まっているんですね。
どうも、寝相はよくない方のようです。

夏ならともかく、冬場の寒いときは、時に三枚バラバラ状態では風邪でも引きかねない。

一番困るのは、夜中、寒さを感じて、掛布団を引上げようとして、寝ぼけまなこで布団を引っ張るんですが、
上だか、横だか分からないで、悪戦苦闘することがあります。

 

そこで、100均で、大きい安全ピンを買ってきて、三枚をぶすりとさして7カ所ほど止めたのです。
まあ当然ですが、これで掛布団のばらけはなくなりました。
なんと100円で解決です。

 

もともと今寝ているベッドは、自分で作ったんです。
木製です。
これにマットを敷いています。
かなり高級な何とかと言う通気性のいいものなんですが、通販で買いました。
まくらも、低反発のテレビの通販買ったものです。

テレビを見ていると、これで熟睡できそうだと期待するんですね。

でもさしたる効果は無いように思うんです。

通販で買ったのがよくないんでしょうか、ともかく深く眠れない。

したがって、絶えず寝不足に近いんですね。


ですから、何日かに一度は、昼間2時間ぐらいの昼寝をします。
この時は、ぐっすりですね。

 

今検討中は、味の素のグリナを飲んでみようかな、と思っています。
これもテレビの通販の影響です。

もしぐっする眠れるんだったら、多少のコストは構わないだろうと。
なんとか、通販3連敗はさけたい、と期待しているんです。

ただ、ぐっすり眠ると、見たい夢が見れなくなるんじゃないか、
とつまらぬ心配をしています。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 09:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
前進型・調和型

色々な国で、いろいろなリーダーがいます。
大統領と言う名称だったり、首相と言う名称だったり、総書記長と言う名称だったり、
ま、様々ですが、要はその国のトップです。
200カ国以上ある地球上の国で、
今時、王様と言うトップがいる国、つまり絶対君主制の国は、

ブルネイ、アラブ首長国連邦、オマーン国、カタール国、
クウェート国、サウジアラビア王国、バーレーン王国など中東に多いものの、
世界的にはほぼ絶滅危惧種に近いのです。
つまり他の王政の国々は立憲君主制と言って、実質的な施政権は、
民主的に選出された、首相等が把握しているわけです。

 

で、国民は、トップリーダーを選挙で、選出します。
この時、国民は微妙な国情に敏感に反応するわけですが、
結果として、一応、選挙で勝つのですから、相応の支持があったとみなされるわけです。
つまり、選挙時に対抗馬のある事情の反対の要素があって、それが支持されるわけですから、
当然、そこそこの支持率を得ます。
ま、期待値とでも言ったらいいでしょうか。


ところが、おうおうにして、いざ始めてみると、それほどでもなかった、とか、
国際的な緊張関係が影響したりとか、経済的なつまずきがあったとか、
まあ、要は国民が期待したほどの能力を発揮できそうもない、となると、
一挙に醒めるんですね。
惚れた相手が思ったほどの期待に応えられないと、気持ちが引いてしまうようなものです。
ちょっとした欠点が気になるわけですね。

 

昨日もブログに登場しましたフランスのマクロンさんは、
就任当初、66%の支持率でした。
それがここにきて、暴動が起きるほど政策が悪評をかってしまい、
なんと、25%まで落ちてしまいました。
41%の下落です。
昨日も、暴動があった現場の視察に出向いたものの、
民衆からは、マクロンやめろ、マクロンやめろのコールが出てくるほど。
まあ、人気凋落もはなはだしいですね。


同じく人気凋落組ですが、お隣韓国の文さん。
就任当時は84%という超高率の支持。
ところが、ここにきて、何かともたつきが目立ち、妙に文学青年的な理想を追い求め、
北寄りの姿勢が批判されたのか、48%のえらい急落ぶりです。
その落差36%。

と言っても約半分の48%ですけど。

しかし、国民の3人に1人が、不支持に回りこんだというわけです。

 

それと、失礼かもしれませんが、アメリカのトランプ氏は、
就任時、アメリカの歴代大統領最低の44%でした。
妙な話でしょ。
自国の大統領を選出し、その直後、半分以下の支持しかしない、と言うのも。
だって、二人の候補から一人を選択する選挙だったわけでしょ。
最低でも51%の支持が無ければ当選しないはずでしょ。
ま、これはアメリカ独自の大統領選挙のシステムが、
44%でも当選してしまう、と言う結果を作り出したのです。
ですから、あんなに物議をかもしだすような発言を連発し、
粗暴な行動をとり、旧悪を暴露されても、支持率はそれほど減少せず、
この間の中間選挙では、逆に支持率を上げてきたんですね。
この辺りはちょっと理解に苦しみます。
例外とも言っていいような、変わった事例の一つです。

 

で、要するにフランスでも韓国でも、当初の支持率が高かったというのは、
単純に前任者との比較をするからなんですね。
前任者が、不評を買うような状況になると、国民も、いい加減に他にいないのか、となります。
ですから、新しい人材に期待を寄せ、大いに支持をするわけです。
時に韓国では、前任の大統領が刑事被告人として拘束されるに至ったわけですから、
当然、新たな人材に期待をしますでしょ。
それが朴じゃなければ誰だって、と言う空気もあり、

新しい大統領に、84%が期待した、と言うことです。

 

これは、民間の組織、グループなどでもそういう傾向があって、
前任者と反対のタイプを選択し、新たな流れを期待するものです。


大きく分ければ、ぐいぐい前進を図るタイプと、

ゆったり調和を優先するタイプに分かれます。
実績は前者が挙げますが、時に人間関係で不協和音が出がちです。
後者は、あまり成果は得られませんが、組織内は融和するので、
それなりの評価を得ます。
ま、どちらがいいというわけではありません。


通常の場合、この前進型が、長期にわたってガバナンスをすると、人間関係がぎくしゃくしますし、
また、調和型が長期に指導力を握りますと、成果が得られないので、
いずれにしても、いいとか悪いとかではなく、

長期であることがおうおうにして問題を引き起こすんですね。


望ましいのは、前進型と調和型が、タイミングよく入れ替わることなんです。
で、国家レベルで見ると、そういう感覚を、国民は感じ取るので、
支持率低下と言う現象につながるのです。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
日本の国民性

フランス全土で燃料税引き上げに抗議する大規模デモが1日に行われ、

世界的な観光地パリは都市機能がまひした、と言うことのようです。

 

十分に物事の背景を分析できず、表面的な判断をすれば、
今回のフランスの暴動騒ぎは、フランスの国民性なんだろう、と言うのが私の結論。


徴用工の問題も、従軍慰安婦の問題も、「恨」を抱え込む韓国の国民性なんだろう、

と言えば言えなくもないでしょ。
だから、国民性と言うものの見方は、大雑把な見方としては間違ってはいないのでしょうが、
それだけでは、問題を理解できないですよね。

とは言え、テレビで映し出されたパリなんかでの騒ぎを見れば、
ちょっとこれはいったいなんなんだ、と。
一夜明けたら、道端の車は焼打ちにあって、灰色の鉄の塊。
これが、ずらりと並んでいるのです。
普通じゃないでしょ。
機動隊が、デモを阻止しようとして、デモ隊に催涙弾を撃ち込む。
すると、この催涙弾をつかんで投げ返す。
思わず、なるほど、とその応戦の技に感心してしまいました。
さらに、騒ぎに乗じて、スーパーのガラスを割って、中に侵入、略奪が始まりましたが、
あの、気高いと思っていたフランス人も、どさくさまぎれでは、
品性のない行動をとるんだ、と再認識。

これらの映像を見ながら、

そう言えば、絵画として見たことのあるバスティーユの牢獄の絵を思い出しました。
1789年、バスティーユの牢獄を襲い、そこに貯蔵してあった弾薬を奪い取ったという一件です。
ですから、フランス革命の火の手を上げた時も、きっとこんなような状況だったのではないか、と。
多くの民衆が、怒りに燃え、時の体制に反抗する、というエネルギーを発揮したわけですよね。
今回のフランスの暴動の原点は、つまり、そういう国民性と言うのが内在していた、と思うのです。
と、やっぱ、国民性なのか?

 

では、我が日本人の国民性とは?
と反面教師のごとく考えてしまうでしょ。

 

日本の歴史を振り返れば、その答えはあるのでしょうが、
基本的に、歴史と言うのは、いわゆる、その年の10大ニュースのようなものを
整理して、それを歴史と言っているわけですから、
庶民のちょぼちょぼした生きざまなんて、歴史には反映されないわけですよね。
10大ニュースから漏れたような出来事は、全部整理されてしまい、
まあ、この年はこんなことがあった、というのは、
一部権力者の動向に過ぎないわけです。


でも、国民性と言うと、本来、このちょぼちょぼした生き方がベースなので、
歴史から本来伺うことができないものなんです。
その前提で、日本の国民性を考えてみると、
やはり、どこの国ともさほど変わりがないんですね。
権力を掌握したものが、権力争いをする。
で、庶民はそれに右往左往する。
そういう歴史でしょ。

 

まあ、現代から振り返って、70数年前には、
外国との権力争いをしましたね。
そのちょっと前には、中国、朝鮮と大日本帝国と言う看板で、侵略し、
正に現地での権力争いをしてきました。
そのちょっと前は、日清日露の戦争をし、
そのちょっと前には、明治の政変時に、各地で内戦を繰り返しました。
戊辰戦争が起き、その後西南戦争が起きました。
さかのぼって、江戸260年は確かに争いはなかったですね。
素晴らしいことです。
でも江戸時代が始まるまでは、
戦国の世で、同じ民族が地で血を洗うような凄まじい闘いの日々でした。


冷静に見れば、戦国の武将たちが血なまぐさい争いをしてきたのですが、
いささか観劇でもしているような、庶民は他人事のような見方をしているでしょ。

まあ、一部権力者の歴史と言えばそれまでですが、
我が日本民族も、血の気の盛んな民族だったわけです。


ただ、他国のように、民衆が決起して、時の権力者を倒す、なんてことはなかったようですね。

百姓一揆なるものがありましたが、まあ、今でいう一種のデモ行進に近く、

政権転覆と言う事態には程遠いものがありました。


ですから、フランスの昨今の騒動を見ていると、
ここは、さすが、フランス革命をおこした子孫なんじゃないか、と思います。
何しろ、肉を売るなと菜食主義者が肉屋を襲うなんて、尋常な神経じゃないでしょ。
まして、燃料税の引き上げであの騒ぎです。
日本では消費税を引き上げる、と言っても、

いや、ややこしいシステムになりそうだな、程度でしょ。

権力者が暴れるのはいつものことですが、庶民が暴れるというのは、
やはり、微妙な国民性の違いがあるのかもしれませんね。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 14:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
日本のどこがいけないんだ

まず、冒頭、ベルマーレ残留おめでとう。
まあ、残留と言う程度でおめでとうはないかもしれませんが、
サポーターの一人としては、最後の最後までひやひやものだったでしょ。
試合終了の笛が吹かれた時に、ああ、よかったなんて思えるのは、
ルヴァンカップの優勝より感慨深いものがありましたものね。
ま、一年間お疲れ様でした。
健闘を心から祝福します。

 

さて今日のテーマです。
よく、どこだかの機関が、世界の何とかベスト20と言ったタイトルで、
国別の順位をランキングと称して発表しています。
そもそもが何が基準で評価するのか、

その評価方法と評価者は何によってオーソライズされているのか、

など決して十分な情報が提示されているとは言えないでしょ。
例えば、イギリスのシンクタンク・レガタム研究所、と言ったって、
どこの誰なんだ、という感じですよね。
それこそ、ランキングを発表する機関の信頼度ランキングでも発表したいくらいでしょ。
でも、まあ冷静に考えれば、そんな毒にも薬にもならないようなことで、

存在している組織、人々の努力も評価してあげるべきなのかな、とは思いますが。

 

とはいえですね、レフリーの資質を疑うより、
取り敢えず、吹かれた笛に従ってみれば、それなりに、なかなかの内容のものも少なくありません。

 

そこで、そのイギリスのレガタム研究所が発表した

裕福で健康で繫栄した国ベスト30のランキングを見てみます。
途中はやたら省きます。
あのアメリカは17位、意外ですね。

きっと健康的な部分でマイナス点があったんでしょうね。
ま、ともかく、以下16位ベルギー、15位オーストリアと続き、ヨーロッパの国々がさらに続きます。
(中略)5位デンマーク、4位スイス、3位フィンランド、2位ニュージーランド、

で、1位はノルウェー。
日本は何位かと言うと、23位です。
まあこんなもんなんでしょうかね。

 

他の項目を見てみます。

安全な国ランキング、これは世界経済フォーラムの発表。
1位から行きます。
1位フィンランド、2位シンガポール、3位アイスランド、4位オマーン、5位スイス、
以下香港、UAEなどがあって、日本は、かろうじて10位、ベストテンに入りました。
ま、これは、日本国民としては、うちわの問題として考えれば、安全じゃなきゃ困るでしょ。
その意味でも、まずまずのランキングです。
でも、1位でないという要素はあと何を向上させればいいのでしょうね。
身に降りかかる問題なんですから、正直、あと何をすればいいのか、
と言うことを知りたかったですね。

 

そこで、テーマを変えて、腐敗の少ない国ランキング。
その前に、ざっとですが、腐敗している国ランキングを紹介しますと、
22位ロシアといきなりです。
以下、もっと悪い順位には、メキシコ、ラオス、などが入り、
主に、アフリカ諸国、中東、南米の国々が入っています。
まあ、民度も低く、政府のガバナンス能力も低いというわけです。
腐敗が進んでいるって、このご時世で、いかにも後進国と言う感じですよね。


で、その反対、腐敗の少ない国なんですが、
1位はニュージーランド、以下、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、
スイス、シンガポール、スウェーデンと続きます。
この後、ヨーロッパ系の国が続き、アメリカ、香港などの後に、
日本が20位にランキングされています。
正直、この国が、20位と言う位置は、何が悪くてこの位置なんだ、と思うのですが、
勝手ながら、モリカケなど、不透明な政治手法が、

評価を下げているんじゃないか、と思っています。

汚い金もそうですが、汚い手段も腐敗の一種ですよね。
つまり、腐敗が、いくらか感じられるというのが20位と言うことだと思うので、
その評価の責任は、政治家と官僚が負うべきでしょうね。
来年は順位を下げるかも。
民間でも評価を下げる状況になっています。

あのゴーンのおかげで。
確実にあのゴーンの事件は、腐敗の一種でしょ。

 

このような望ましい国の在り方をランキング形式で発表されると、
必ずと言っていいことが、北欧三国、ノルウェイ、フィンランド、デンマークが上位に入ってきます。
単純に、日本よりは住みやすいんだろうな、と思うんですね。


これらのランキングと言うのは、それは種々雑多な要素がテーマになります。
そのほとんどのテーマで、北欧三国が上位を占めるのですから、
どこをとっても、望ましい国民生活が展開されているんだろう、と思うんです。
共産主義、社会主義、民主主義、資本主義など、国をガバナンスする考えは様々ですが、
この北欧3国に共通するのは、民主主義とか、資本主義などを超えた新しい理念が根底にあるんじゃないか、

と推測するんですね。
これらの国に、少しでも近づくとしたら、
一体、わが国は何を変えればいいのでしょうか。
政治家?官僚?それとも私達?

| 水嶋かずあき | あれこれ | 11:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
忘年会幹事心得

いよいよ今年も師走を迎えました。
何やら聞いたところでは、師(先生)が走るから師走とか諸説あります。
いや、師とは、僧師のことで、要は坊さんが走るからだ、というのが有力。
その語源的な資料としては、平安末期のものに見ることができるとか。
で、なんで走るんだっていうと、今はそうではありませんが、
むかしは、お盆の時に各戸で、法要を営むのが習慣で、
お坊さんは檀家回りをし、お経をあげるのです。
これが、むかしは、盆と暮の二回あって、暮れにもあちらこちらの檀家を回らねばならず、
ついつい急いで走ったので、師走になったとされています。
という伝承があるんですが、じゃあ、盆は走らなかったのか、となりませんか。
ま、わけのわからないことに文句付けても仕方ないのですが、
いずれにしても、何者かの師が走ったようですね。

 

さて、師走となれば、忘年会。
最近は忘年会も質が変わって、むかしのように、大きな単位での飲み会が行われなくなりました。
ごくごく内輪の小さな単位での飲み会になってきたようです。
我々の業界では、最も顕著に忘年会の実態が把握できるのですが、
まず、予約の数が減ってきた。
1組当たりの客数が減ってきた、と、要は忘年会の売り上げが減りつつあるんですね。
ま、共に一年の労をいたわりあって、やがて来る新年への望みをつなぐ、

という意味合いが薄くなってきているんですね。


私はある時期、仲間と忘年会を開催する時に、望年会と称して、
前向きの飲み会を開催したものでした。
ま、どんな理屈をこねようと、だからと言いて、参加しない人は参加しないものですね。

最近の若い社員は、飲み会を嫌がる傾向がある、と言われています。

なんとなく、その時間が拘束されるような気がする、と言うのと、
しょせん先輩の自慢話を聞く会になるから、なんてこともいやがる理由のようです。

 

話はガラッと変わりますが、
先日、紅谷町のシニア会の懇親会が開かれました。
ま、時期から言って忘年会ですね。
で、年よりが集まる飲み会では、最初のうちは、あれこれ噂話とか、世間話が中心になるのですが、
途中から、おうおうにして、病気自慢大会になってしまいます。
体の具合の悪くなったところと、その治療法、時に入院手術の報告、
薬の種類とその効果、など、要はみなそれなりに経験があるので、どうしても話題がそこに落ち着くのですね。
で、そのシニア会の席でも似たり寄ったりなんですが、いよいよ話題は、墓と葬式の話になってしまいまして、
これって、ものすごい飲み会だな、と思ったのです。

 

話を忘年会に戻しましょう。
宴会幹事心得です。
ともかく、いろんな人が集まるんですから、ただ会場を予約して、料理の内容を決めて、
日時場所、会費を皆に伝え、当日は会場に入り口で会費を集め、最後に精算するのが、幹事の仕事ではありません。
そこで、幹事が楽しい宴会ができるように気を配る事、幹事心得です。


その1 まず、参加募集ですが、不参加者を少なくすることが仕事です。
去年は5人不参加だった、としたら、今年はゼロが目標です。
テーマはともかく100%忘年会を目標にしましょう。
まず、これを公言します。
そのために、ともかく、どうした、と言われるくらい、熱心に口説き回る事ですね。
ああだこうだと断る人がいますが、そこを何とか、と口説く。
女性とか、アルコールがダメな人とかの参加費に差をつけるのもありですね。
また、その日はどうしても外せない用事がある、なんていう人には、
半額会費で、フルタイム参加できないからといって、全部を断ることを避けるようにします。
最初の一時間だけ、と言うなら、せめてそれだけでも、と半額にするとかです。
ま、あれこれの手を使って、先ずは職場全体で参加できるようにしましょう。
この100%参加を実現すると、先ずは乾杯時で大いに盛り上がり、職場の一体感が生まれます。
ただの忘年会ではなく、まちがいなく職場での士気が上がる、

ある種のステップアップセミナーみたいなものです。

 

その2 料理の内容を含め、会場の能力を最大限に発揮できるようにします。
できれば、予約会場には、事前に下見をし、さらにできれば、個人的に飲食をしておくことが重要です。
その際、ホールのマネージャーと顔見知りになっておき、ちょっとは常連風な雰囲気を作っておくことです。
当日、どうしてもお店の人とのやり取りが必要ですから、
この時実にスムーズになるんですね。
周りの人も、幹事が店の常連だ(と勘違いしようと)と思うと、安心できるものなんです。
この時に、料理の内容、酒の内容など決めておきましょう。
最近は、無精して、飲み放題ということを選択しますが、
お店によっては、制度の微妙な違いがあって、事前によく理解しておくことが必要です。

 

市内のある店で、仲間と忘年会に行ったのですが、飲み放題にもかかわらず、
生ビールは一人一杯まで(他は飲み放題でしたが)ということで、制限されていました。
これは大半の人が知らなくて、店に対する不満を口にしたんですね。
なぜなんだよ、に、店はそういう決まりだからの一点張り。
結局、気まずい雰囲気になり、みな、二度と行くか、となってしまったんですね。


そして、肝心なことは、飲み放題が得なのか、その場注文の方が得なのか、です。
これは、メンバーの酒量を把握しておけば、分かることです。
いざ飲み放題で臨んだところ、半分が、コーラだウーロン茶だとなると、損してしまいますね。
料理の内容については、どんな内容かを聞くだけにとどめます。
注文を付けると、材料の手配や、調理師の得手不得手にかかわるので、
時にいやがられます。

 

その3 トータル予算について
要は宴会内容とのコストパフォーマンスですから、
ここがよければ幹事の評価が上がります。
出来れば、この際ですから、あちらこちらの協賛をいただいてしまいましょう。
関連の会社などで、お金は無理でも品物ならOKと言うところがあるはずです。
途中、抽選会でもして、賞品として配る手があります。
その際、提供会社名を読み上げ、株式会社××さんからのお歳暮です、とか言って渡すことです。
また、関連の上司の所に行ってご招待しましょう。
参加できないとなっても、金一封は出てくるのではないか、と期待します。

 

などなどきりがないのですが、もし幹事に指名されたら、
ちょっとした気遣いで、良い結果を出せます。
チャンスだと思って、頑張ってください。

| 水嶋かずあき | グルメ | 13:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
なまはげが無形文化遺産に

なまはげなど来訪神の民族的行事が、このたび無形文化遺産に登録されたそうです。
対象は、「男鹿のナマハゲ」(秋田)や「甑島のトシドン」(鹿児島)

など8県10件の行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」と言うことです。

 

前日、その決定を待って集まった秋田のなまはげの関係者たちは、
決定をする会議で前段のさまざまな協議が多く、決定が遅れ、翌日に持ち越されたとの報を受け、
まあ、しょうがねえか、と言った感じで解散することになった様子をテレビで映していました。
あれが、その場で決定の報を受け、その瞬間、なまはげの面をかぶった人たちが、
狂喜乱舞するシーンをテレビ局のクルーとしては期待していたのだと思います。
そうなると、万博決定の様子を見守っていた関係者が、

決定の報を受け大喜びしているシーンとダブったのでしょうね。
栄誉ある認定については、誰もが待ち望み、受かれば大喜びするというのは、
ごく当然の反応です。

 

そもそも無形文化遺産とは、民俗文化財、フォークロア、口承伝統などの無形文化財を保護対象としています。
つまり、このまま放っておくと、文化的価値のあるものでも、いずれ継承者が少なくなって、
滅んでしまうかもしれない、と言う文化遺産への保護活動の一つです。

生活観、宇宙観、風習、習俗、伝統などが織りなす地域制の高い文化活動が、
時代の流れ中で、その意義が薄れ、担い手が減少する、と言うのは、
おそらく世界中で起きている現象なんでしょうね。
廃れ行くのも定め、とばかり客観的に眺めるのもいいのですが、
いま、私達がこうして存在する、ということの本質を
そういう文化活動の中で垣間見ることはできるわけですから、
これはそれなりに、きちんと制度として、保護するシステムが必要なわけです。
不思議なのは、そういう活動を文化庁などは、もっと明確なものとして、進めるべきで、
ユネスコ頼りと言うのも、いささか心細い感じがします。

 

この認定決定を報じたニュースによると、
「鬼の姿などをした異形の「神」が家々を毎年回るという、日本の伝統行事が世界的な評価を得た。
いずれも厄災を払って幸福をもたらすとされる10件だが、過疎化や少子高齢化に伴い、
神に扮する担い手の確保が課題となっている。
各地で保護の取り組みが進められており、遺産登録が今後の活動の弾みになることが期待される。」
とあります、
そうなんです、期待される、ということで、
では誰が何をするのか、と言う事でしょ。


ご当人たちはそれなりの活動をしてはいるんですが、これがなかなかうまく健全に伝承できなくなりつつある。
単なる認定・承認で、物事が発展するなんてありえないでよ。
当事者だけが騒いでも、結局、時間が経てば、元も木阿弥なんです。
ですから、こういうことをきっかけに、官民がそれぞれの立場で、対応を実行する組織でも作って、
支援しない限り「期待される」だけで、成果は形にならないのです。

 

私の仕事上のかかわりとして、 2013年に「和食:日本の伝統的な食文化、特に新年祝賀」
と言うことで無形文化遺産に登録されました。
で、和食の繫栄に追い風になるだろうと、期待をしていたのですが、
認定を受けたその瞬間は、それなりに報道されたりと、脚光を浴びたのですが、
それこそ、数か月もその話題は続かず、
だからなんだったのだ、という印象を受けました。


基本は、和食を支える具体的な組織がなかったことだと思います。
登録認定ために様々な努力が払われたと思いますが、結果的にはごくごく一部の有志の人たちのよるもので、
それが広がりにつながらなかったのだと思います。
もっとも、認定項目に特記してあるように新年祝賀とありますが、
要はおせち料理を中心としたものですよね。
これに関しては、もうそれこそ有名料亭はともかく、

コンビニまでが血眼になっておせちの予約受注合戦を繰り広げています。
挙句の果てには、中華おせちとか、フランス料理のおせちとかまで参戦して、
和食・新年祝賀とは縁遠い異様な感じの盛り上がりですが、
冷静に見てみれば、無形文化遺産の認定とは程遠い所での動きです。


いくら、ユネスコのお墨付きを得たからと言っても、その後の対応が、きちんとしていないと、
ただリストの名前が載っているだけ、ということになりかねません、

ケチをつけるわけではないですが、この無形文化遺産は、
たしかにあのユネスコにおける決定ですから、決して軽いものではないのですが、
オリンピック万博から見れば、希少性において、これは比較にならないのです。
ちなみに2009年には、83件の認定登録をしています。
やたら多いでしょ。
その後、ここ10年は30から40件程度追加の登録をしています。

ちなみに世界遺産に関しては、現在1090件余り。
世界地図にその位置を点で落とすと、線になりそうなくらい、あちらこちらの存在します。

 

さて、日本での無形文化遺産は、2005年の登録の歌舞伎に始まって、
なんだかんだ20を超え、今回の来訪神では、22件目となります。
その中でも、チャッキラコ、題目立、奥能登アエノコトなどが含まれており、
正直、なんだそりゃ、と言った感じです。
もっとも、日本人だって、ちょっとでも地域的に離れれば、
なんだそりゃになってしまうわけで、

そういう意味でも地方に存在する貴重な無形の文化的遺産が登録され、
根絶やしにならないような対応は、文化を守るという意味でも意義のあることだと思います。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 11:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
領海・接続水域・EEZの話

北海道・猿払村の約500メートル沖にある「エサンベ鼻北小島」が見えなくなっているのだそうです。
第1管区海上保安本部が、冬場は海が荒れ、流氷も押し寄せるため、
流氷もなくなって気候が穏やかになる来春以降に現地調査を行う、ということにしました。

これは一大事なのです。
なぜ一大事かと言うと、認定されていた島が無くなると、その分領海が狭くなってしまうからです。
そもそもが、国際的に領地として認めてもらえる島は、

満潮時でも海面下に水没していない、ということが条件なので、
一部であれ海面に出ていれば、領土の一部になるんですね。

ですから、この小島が水没しているのかどうかは、
日本の領土、領海が減ってしまうかどうかの瀬戸際と言う事になるです。


とはいえですよ、このエンサベ鼻北小島に、人が暮らせるほどの面積はありませんし、
沖合500メートルと言う事ですから、領海が減ったとしても500メートル分後退するだけのこと。
大した話じゃないでしょ。

そもそもが、領海と言うのは、海岸線に基線と言うのを引いて、ここから12海里を領海としています。
で、この基線の引き方なんですが、リアス式海岸のようなでこぼこした海岸線は、直線で引くことになっていますので、
まあそんなことを含めても、大した面積の減少と言うことでもないのです。

まして、ボーダーにブイを浮かべるわけでもないのですから、その辺はあいまいです。
何より、もしそんな大事な事なら、先ずはドローンでも飛ばして、
ざっと確認でも知ればいいことでしょ。
どうしても見つからなければ諦めるし、ちょっとでも岩礁が見えれば、
改めて測量すればいいことです。

 

さて、ついでと言っちゃあ申し訳ないのですが、
この際、ちょっとばかりお勉強をしておきましょう。


まず、領海についてです。
これは先ほど出てきました基線、大雑把には、海岸線から沖に向かって12海里が領海です。
領海にはどんな権利が発生するかと言うと、通常の国家主権が発生しています。
つまり、国土と同じことです。
海の上でも領海内なら、犯罪なども取り締まれる権利があります。
ごく普通に法治国家としての管理がされる領域です。

人は住めませんが、ここは俺んちだ、と言えるところです。


で、この領海の先に接続水域と言う領域があります。
これも、国家の主権の及ぶところで、国家は通関、財政、出入国管理、衛生に関する法令の違反について
防止や処罰を目的とした措置をとることができるのです。
基本的には領海とあまり変わりがありませんが、少し遠のいている部分、
いくらか主権の主張範囲が薄まってしまいます。
そして、国家の安全を脅かす侵害行為に対する規制は、接続水域制度の対象には含まれていないのですね。
よく、いけしゃあしゃあと中国の船が、尖閣列島の接続水域を航行している、というニュースが流れますが、
微妙に、その部分には、出てゆけ、と大声で言うことはできないんですね。

 

そして、さらにその外側には、EEZと言う領域があります。
これは日本語で、排他的経済水域と言われています。
妙な言い方ですね。
排他的なんて。
ちょっと意地悪な表現ですが、これは、準領海的な考えで、
設定水域の海上・海中・海底、及び海底下に存在する水産・鉱物資源

並びに、海水・海流・海風から得られる自然エネルギーに対して、
探査・開発・保全及び管理を行う排他的な権利

(他国から侵害されない独占的に行使できる権利)を有する、とされているところです。
ですから、しばしば中国や韓国が海底調査船を航行させることがありますが、
あれは人の懐に手を突っ込んで、財布の中身を調べているようなもので、
余計なお世話でしょ。
そんなことするな、という権利があるという事ですね。
このEEZに関しては、200海里までとされています。

 

さて、この海里なんですが、ある距離を示していますが、どのぐらいの長さかご存知ですか。
実は私も知りませんでした。
調べた結果のご報告です。
単純には、1海里1.852劼任后
で、なぜ、こんな端数なのか、と言うと、
地球のサイズに関わって来るのですが、
まず、地球の緯度・経度は、360℃を基準にしています。
つまり、地球一周のサイズは、4万キロですから、
これを360℃で割ります。
で、1度は60分ですから、さらに60で割ると、1,852キロとなります。
つまり、1分の距離と言うことです。
そこで、領海は陸から、22.22キロ、接続水域は44.44キロ。
EEZは、370キロと言うことになります。

とまあ、日本は四面を海に囲まれていますから、

日本の領海、接続水域、EEZはとてつもなく大きな意味を持ちます。
何しろ、領海に関しては、陸地と同じ主権を持っているんですから、

本来より二回りくらい大きな国土、ということができますし、
EEZまでふくめて、日本の権利の及ぶところと考えると、
正に面積的にも日本は大国となるわけです。

ただ、悲しいかな、海の上に線は描けませんので、しばしば、領海侵犯が発生しますし、
これを取り締まるとなると、結構手間暇がかかってしまいます。

よく、EEZや接続水域で、違法な侵犯により漁船が操業しているという話があるでしょ。
でも、陸上のように、取り締まることは難しいですよね。

ボーダーに線が引いてあるわけじゃないですしね。
とぼけられたらそれっきり。

ま、そのうち、人工衛星を使って、
電波的ですが、領海、接続水域、EEZなどの境目を、示すことができるようになるでしょうね。

 

ところで、最後のお勉強。
よく船の速度を表すのに、ノットという単位を使いますね。
あれはどのくらいの速さなのか、と言うと、
これまでのお勉強が役に立ちます。
1海里の距離を進む1時間の速度だそうで、1.852キロだそうです。
したがって、10ノットで進む船は、1時間で18・52キロ進むわけです。
あのクイーン・エリザベス2の巡航速度は28.5ノットだそうです。
つまり、時速52.8キロと言うことになります。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 11:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
日本人の品格が問われている

どうも、このまま行くと入管法は成立することになりそうですね。
グローバル化する世界では、ある意味、国境という壁が少しずつ低くなってゆくものですから、

壁を低くする法案については賛成です。
とは言え、アメリカやヨーロッパ諸国は逆行しているようですが、

これもそれぞれの国内事情があるわけでしょ。

ま、日本は日本ですから。


だって、世の趨勢としては資源、製品、人材、資金、情報が

これほど行き交っている時代はかつてなかったでしょ。
そして、この上昇角度は、今後下がって来るとは思えません。
多少の摩擦は起きるかもしれませんが、ボーダーレスの時代は、間違いなくやってくるはずです。
その意味でも、私は、多くの国の人が、望む国に出かけてゆき、

それなりの人生を過ごすことについて、なるべくゆるい制限で済ませるべきだと思っています。
まあ、ぼつぼつと、日本の国も、いわゆる移民的外国籍の人たちは、増え続けるはずです。


その意味でも入管法の改正は進めるべきだと思うのですが、

やり方と、その背景に疑問が残ります。


かつて、集団的自衛権について容認したいわゆる安保法案の成立時も、
大荒れに荒れましたが、なんだかんだとごり押しで、成立。
働き方改革の法案の時も、作為に満ちた資料もさほど明確な説明がないまま、

これまたごり押しで成立。
そして今回の入管法も、きっとこの後ごり押しで成立するんでしょうね。

 

もめる、ということは絶対的な正義に欠けているからです。
つまり、いいのか悪いのか判然と整理できていない。
賛否両論はどんな場合もあるものですが、それが、拮抗してくると、
結果として、どっちもどっちと言うことになるわけですから、
絶対的な正義度が低くなるわけです。

しかし、なぜ集団的自衛権なのか、なぜ、働き方改革なのか、なぜ、入管法改正なのか、
と言う素朴な要因が整理されていないということが、
賛成、もしくは反対の人たちのそれぞれの説得ができないわけです。


こう言う場面で不思議なのは、
国民的レベルでのニーズが、普遍的に存在する、と思えないことです。
つまり、みんながそうは思っていない、ということです。
しかし、法案として提案され、その必要性を文章化し、さまざまな実情や、そのデータなどで、
説得をしようと言う事なんでしょうが、これが極めて不備な状態になっている。
働き方改革でも入管法でも、担当の役所が、法案成立を第一に考え、
問題意識の共有をする手順を省いていますでしょ。
つまり、多少の盛り込んだ部分があろうと、

見てくれよく仕上げるという、いつもの手段で、法案を通そうとする。
逆に、どこから生まれてきたニーズなんだ、となりませんか。


例えば、法務省が窓口で法案を提出する。
つまり、法務省ではこのこと問題を解決するために法的な改定をしなくてはいけない、
と、誰かが思い、それを省庁の意志として、文章化し、担当大臣を含めた省内の議論をし、

国会に挙げてくるわけでしょ。
問題は、どうして、彼らがそれが問題であると認識したかなんです。
恐らくとっかかりは、国会議員の誰かが、そういうニーズがある、と言い始めるんですね。
つまりこれは、ある特殊な世界でのニーズです。
逆に言えば、彼らが議員であり続ける為に必要な人々のニーズなんです。


今回の入管法は、以前からテーマではありましたが、財界から、人手不足解消法として、
外国人の労働力を確保できないか、と言う働きかけがきっかけだったんです。
で、議員も担当省も動いた。

まあ、悪いことじゃないでしょ。


そこで、いろいろ調査をしたところ、根深い問題が表面化してきました。
簡単に言うと、外国人労働者(技能研修とか言ってますが、これが実態です)の

負の部分があぶりだされてきました。

いわゆる、無断退職のようなことです。

私たちは、これをバックレと言います。


私は1971年に、たまたま返還前の沖縄問題を青年会議所で担当することになりました。
その頃、我が店に調理師見習いで沖縄出身者が在籍していて、彼を通じ、
沖縄から本土に就職でやってきた彼らの仲間と懇談会を持ったことがあったのです。
その結果、とてつもない比率で、しかも短期間で、

最初に就職した会社を辞めていることが分かりました。
ひとことで言うと、本土の生活になじめないのです。
当時はまだ沖縄の通貨はドルでした。
円のなじみがないので、貨幣価値がヅレる。
方言の偏差がひどく、言葉がなかなか通じない。
本土的生活テンポが合わない。
などなど、職場にも社会にも違和感を感じてしまうんですね。
そこでストレスをため込む。
で、突然無断退職をし、どこかに行ってしまう。
そんな若者が結構な数いたんですね。
そこで、これはこちらの生活になじむためには、
優しく彼らを受け入れる仲間が必要だ、と考え、
すでに本土の生活になじんで、落ち着いていた沖縄の先輩達を組織化し、
これからやって来る後輩を受け入れてゆく為の組織づくりをしたことがあったのです。
翌年、沖縄は返還され、この組織の活動も、数年でその使命が終わったのですが、
私は、この経験から、外国からの研修生たちが、バックレる気持ちが理解できます。


外国から日本にやってきて、労働環境とか、生活環境とかが、
話が違う、と言う違和感を持たれていることは、ありうることなんです。


日本人として、彼らを迎える時に、言葉の問題、生活環境の問題、価値観の問題など、
多面的に、ケアすることも含めて受け入れるべきだと思うんです。
ただ、日本人の代わりの働き手、という意識では、無断退職されても、反論できないだろう、と。
こう言う、人としてあるべき優しさこそ、入管法に盛り込まれるべきではないでしょうか。
数の問題、給料、待遇の問題と言う、物理的な事だけでは、
日本の国は、真のグローバル化時代についてゆけないんじゃないかと思うんです。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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